ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

白菜は生で食べられる!野菜ソムリエが調理のコツを解説

Photo by pomipomi

白菜を加熱せず食べる場合、漬物が定番ですよね。白菜はそれ以外にもサラダや和え物などにして生でおいしく食べられます。この記事では、野菜ソムリエが白菜を生で食べるときのコツやポイント、おすすめレシピを詳しく解説します。ぜひ試してみてください。

白菜を生で食べるときの5つのポイント

1. 白菜は新鮮なものを選ぶ

Photo by pomipomi

白菜を購入するときは、重みがあり切り口が白くみずみずしいものを選びます。外側の葉が生き生きとした緑色であることも確認しましょう。カットした白菜を選ぶ際は、葉が隙間なく詰まっていてフカフカしていないもの、そして切り口がみずみずしいものがおすすめです。芯の辺りが盛り上がったものは、鮮度が落ちているので避けてくださいね。

2. しっかりと洗う

Photo by 稲吉永恵

白菜は、外側の葉だけでなく内側の葉も丁寧に洗う必要があります。葉と葉の間に目に見えない汚れや細菌、寄生虫が付着していることがあるため、1枚ずつバラバラにして洗いましょう。

ちなみに、白菜の黒い斑点はごま症によるもの。白菜の生理障害によってあらわれるポリフェノールです。汚れや虫ではないので食べて問題ありません。

葉を大きなまま使う場合は、1枚ずつ流水できれいに洗い流します。ざく切りにしたものをボウルに入れてまとめて洗うこともできますよ。何度か水を変えて洗ってください。

3. サラダで食べるなら3〜4mm幅の細切りにする

Photo by 稲吉永恵

サラダにして生で食べるなら、3〜4mm細切りにするのがおすすめです。シャキシャキッとした歯ごたえでみずみずしく、おいしいですよ。繊維に沿って切るとシャキシャキとした食感を楽しめます。繊維を断つように切るとふんわりとやわらかい歯ざわりです。また水分が出やすく、味がよく絡みますよ。中心部分の葉は、とてもやわらかいので、8mm程度にカットしてもよいです。

4. シャキシャキ食感を活かすなら塩もみする

Photo by 稲吉永恵

塩もみをすると白菜から水分が出て旨味が凝縮されます。またシャキッと食感がよくなり味が絡みやすいのもメリットですよ。塩もみをしない場合は、パリッとした軽い食感で白菜のみずみずしさや自然な甘さを存分に楽しむことができます。

5.生食にとくにおすすめの部位は白菜の中身部分

Photo by 青髪のテツ|野菜のプロ(@tetsublogorg)

白菜は葉の部分はやわらかく、芯はみずみずしくシャキシャキッとした食感で、生で食べるとおいしいです。外側の葉はかたくしっかりしているので、なるべく内側を使用するとよいですよ。生で食べる際は、繊維がやわらかく甘味が強い白菜の中身部分がおすすめです。

生で食べることの危険性は?食べ過ぎには注意

白菜には食物繊維やビタミン、カリウムなどさまざまな栄養素が含まれています。食物繊維の過剰な摂取は、鉄分やカルシウムなどの吸収を妨げるおそれがあります。下痢や便秘を招くこともあるので食べ過ぎには注意が必要ですよ。またどんな食品にも言えることですが、食べ過ぎは胃もたれや消化不良を引き起こすおそれもあります。適度に食べるようにしましょう。(※1,2)

生で食べる!白菜のおすすめレシピ5選

1. さっぱり食べられる。白菜とにんじんの和風サラダ

Photo by macaroni

調理時間:15分

シャキシャキとした食感がおいしい白菜とにんじんの和風サラダ。甘酸っぱいさっぱりとしたドレッシングが絡んでもりもり食べられます。にんじんのほかに、きゅうりやセロリなどをプラスしても。さまざまな料理に合うテイストです。

2. 肉料理に合わせても。白菜のチョレギサラダ

Photo by macaroni

調理時間:10分

チョレギサラダといえば、サラダ菜で作るのが定番。白菜で作ってもおいしく作れますよ。シンプルながら旨味たっぷりのサラダは、肉料理と相性抜群です。焼肉や炒め物などの付け合わせにぜひ登場させてみてください。

3. 5分で完成する。白菜のポン酢しょうゆサラダ

Photo by macaroni

調理時間:5分

塩もみ不要で和えるだけの簡単サラダです。市販のポン酢しょうゆで作るドレッシングはあっさり味で、子どもから大人まで幅広い世代に喜ばれますよ。白菜から水分が出て水っぽくなるので、なるべく早めに食べるのがポイントです。

4. 旨味広がる。白菜の塩こんぶ和え

Photo by macaroni

調理時間:15分
保存期間:冷蔵で2〜3日


白菜は塩もみするとカサが減り、量をたっぷり食べられます。あっさりとした浅漬けのような味わいで、作り置きしておけば箸休めやおつまみに重宝しますよ。ツナ缶やカニ風味かまぼこを加えるとボリュームアップします。

5. お酒が進む!白菜とツナ缶のピリ辛和え

Photo by macaroni

調理時間:20分
保存期間:冷蔵で2〜3日


コチュジャンがピリッとアクセントの白菜とツナ缶のピリ辛和え。しっかりとした濃いめの味付けで、ごはんやお酒によく合いますよ。日が経つと水分が出て味が薄くなるので、水気を絞って塩や鶏ガラスープの素を少し加えて味を調えてください。

白菜は生でおいしく食べられる!

白菜はどうしても鍋や炒め物など加熱調理のイメージがありますが、生でもおいしく食べられます。生の白菜は、ほかの野菜では感じられない甘味やみずみずしさがあり、一度食べるとくせになる味わいですよ。野菜ソムリエが紹介するポイントを押さえて、安心安全に調理するようにしてくださいね。
【参考文献】
(2025/03/10参照)

編集部のおすすめ