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【ブラジル】フェイジョアーダ

ブラジルのソウルフードは、ポルトガルが発祥であるフェイジョアーダです。フェイジョアーダは、黒いんげん豆やソーセージ、豚肉、牛肉などを煮込んで作られます。ブラジルの伝統的な料理であり、現地では毎日のようにお米と一緒に食べられているのだとか。

日本人にとっての味噌汁と考えれば、どれほど生活に密着しているのかがわかりますよね。元々は、ポルトガルから旧植民地の各国に伝えられたあとに、国や地域ごとに異なる食材が使われて発展してきました。

【イタリア】パルミジャーノ

パルミジャーノは、イタリア中央部のエミリア・ロマーニャ州で作られているチーズです。正式名称は「パルミジャーノ・レッジャーノ」と呼ばれ、通常よりも大型のチーズであることと、旨味と塩味が強いことが特徴です。

イタリアでは「超硬質チーズの最高峰」といわれているチーズであり、9世紀以上続く伝統を守って製造されています。チーズ単体としてはもちろん、スープを作る際の出汁や、味を決める際の調味料としても親しまれており、イタリアの食卓に欠かせない食材といえるでしょう。

【韓国】ビビンバ

韓国のソウルフードのひとつが、「組み合わせて混ぜる」という料理名を持つビビンバです。ビビンバは、白い米の上にほうれん草・ワラビ・ナムル・肉炒めなどをのせた丼料理。季節や地域によって、多様な見た目や味わいを楽しめます。

日本人にも人気のビビンバが生まれたルーツは、死者への弔いにあります。韓国では、死者の命日に米・肉・魚・ナムルなどを机に並べて祭祀を執りおこなったあと、残った食べ物を子孫たちが分けて食べたそうです。この儀式がビビンバのルーツになったと考えられており、土着の風習と食文化の関連性を感じさせるエピソードとなっています。

【中国】紅焼肉(ホンシャオロウ)

紅焼肉(ホンシャオロウ)は、中国の伝統的な家庭料理の1つです。豚肉を煮込んだ料理であり、日本の角煮やラフテーと類似する調理方法で作ります。中国国内でも、北方・南方・中南地方・江南地方で味付けや特徴が変わることが特徴です。

肉じゃがや味噌汁のように家庭ごとに風味が異なるのも紅焼肉の魅力。中国では紀元前から豚を家畜として使役しており、紅焼肉を含む豚料理はローカルの精神性に影響を与えているといえるでしょう。

ソウルフードは心の故郷!ときにはゆっくりと味わってみよう

ソウルフードは、国や地域の食文化に基づいた食べ物というだけではありません。食べることで、心の在り方や自分らしさを取り戻させてくれる食べ物でもあるのです。

ソウルフードは、ライフスタイルや味の嗜好によって1人ひとり異なります。ぜひこの機会に「自分にとってのソウルフードは何か」を考えてみましょう。家族や恋人、友達など、大切な人のソウルフードを聞いてみるのも楽しいですよ。
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