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「おばんざい」とは?
「おばんざい」とは、京都で日常的に食べられているおかずのこと。旬の食材を手間をかけずに使い切る献立の数々をことをいいます。野菜の葉っぱや出汁をとった乾物の残りものなどを無駄にせず、上手に使い切ることもその特徴のひとつ。この工夫のことを「始末する」といいます。
もともとは京都のものでしたが、現在では、出汁の味を活かした惣菜やお酒の肴などを表現する言葉として、全国的に広く使われるようになっています。
「おばんざい」ってどういう意味?
「おばんざい」を漢字で表現すると「お番菜」となります。この「番」という文字には、「粗末な」とか「日常的な」という意味があるのだとか。
かつての京都中心部では、新鮮な魚介類がなかなか手に入りませんでした。そのため、地元の野菜や保存の効く乾物などを使った料理が発達したのです。さらにそこに、禅宗の精進料理からの影響もプラス。その歴史の結晶のようなものが、「おばんざい」を形作っています。
つまり「おばんざい」とは、「質素倹約」を美徳としてきた京都の日常生活のなかで育まれてきた、じつに日本らしい料理なのです。まさに日本の食文化を象徴するような料理。それが「おばんざい」ということができるでしょう!
作ってみたいおばんざいレシピ10選
1. ホウレン草のゴマ汚し
何度でも作りたくなる定番のおばんざい「ホウレン草のゴマ汚し」。合わせごまダレが香り高いひと品です。黒ごまはフライパンで煎って、すり鉢に移してすりつぶします。熱湯でさっと茹でたほうれん草とごまダレを和えて、器に盛り付けたら完成♪シンプルですが、飽きのこないレシピです。
2. ナスとカボチャの揚げ浸し
冷めてもおいしい、定番のおばんざい「ナスとカボチャの揚げ浸し」。揚げたナスとカボチャをタレに漬け込んだレシピです。カボチャは160℃、ナスは170℃の油でゆっくりと揚げ、上がったら漬けだれのなかに投入!シシトウはサッと油に通したら、同じようにタレに漬けましょう。あとは器に盛り付けて、残った漬けダレをかけて、白髪ネギをのせたら完成♪
3. 焼きシイタケと春菊の白和え
春菊の苦味と豆腐のやさしい甘みのコラボレーション♪それが魅力のおばんざい「焼きシイタケと春菊の白和え」。シイタケも焼き目がつくまで火にかけることで、香ばしい仕上がりに。豆腐などの和えものはフードプロセッサーでかくはん!ない場合は、泡立て器などですり潰しながらすり混ぜましょう。
4. 焼き厚揚げのあんかけ
やさしいあんの味が魅力のレシピ「焼き厚揚げのあんかけ」。京野菜・九条ネギの香りや甘みを存分に楽しむことができるおばんざいです。厚揚げはグリルにのせて、表面に焦げ目が付くまで焼きておきます。表面がカリッとするくらいにするのが、おいしくなるコツ。トロリとしたあんとの相性がばつぐん♪