ライター : 白江 和子

管理栄養士 / webライター

夏バテ対策におすすめの食べ物は?

夏バテのときには、糖質からエネルギーを補給するのがおすすめ。というのも糖質は肉体的疲労だけでなく精神的疲労を軽減するのに役立つからです。糖質の代謝に必要なのがビタミンB1。ビタミンB1は豚肉やうなぎなどに豊富です。アリシンを多く含むにんにくや玉ねぎは一緒に摂ると、ビタミンB1の吸収を高めるはたらきがあります。

またたんぱく質は、肉体疲労のほかストレスを感じたときにも必要量が増加します。たんぱく質は肉類や魚介類、卵などに豊富。かつおやまぐろに多く含まれるビタミンB6は、たんぱく質を構成しているアミノ酸の分解や再合成をサポートします。(※1,2,3)

夏バテ対策におすすめの肉レシピ5選

1. 豚肉とゴーヤの冷しゃぶサラダ

Photo by macaroni

暑い日に食べたくなる冷しゃぶサラダのレシピです。夏野菜の代表格ゴーヤを使い、にんじんベースの手作りドレッシングで仕上げます。ゴーヤはほかの野菜とは異なり、加熱してもビタミンCが壊れにくいのが特徴。抗酸化作用を持ち、さらにコラーゲン生成にも関わるため、積極的に摂りたいビタミンのひとつです。(※4,5,6)

2. 簡単ローストビーフ

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暑い日は料理をするのもおっくうになりますね。このローストビーフなら、レンジ加熱だけで完成。あっさりとした牛もも肉と、コクがあるバターしょうゆソースの相性は抜群です。

牛もも肉は、たんぱく質が豊富。肉体的な疲れだけでなく、精神的なストレスを受けた場合も、たんぱく質の必要量が増えます。夏バテしやすい方は、たんぱく質が不足しないようにしましょう。(※1)

3. チキンと夏野菜のスープカレー

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「暑くて食欲がないときに、カレーライスはちょっと……」という方、スープカレーはいかがでしょうか?鶏もも肉を使用すると、牛肉や豚肉を使用するカレーよりあっさりと仕上がります。ミネラルが豊富な夏野菜がたっぷり。汗をかくと一緒にミネラルも排出されるため、食事で補う必要があります。(※6)

4. オニオントマトポークソテー

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暑い日にボリュームがあるものを、食べたくなることはありませんか?そんなときは、こちらのポークソテーがおすすめです。豚肉はおろし玉ねぎを揉みこみ、ジューシーに焼き上げます。

豚肉には糖質をエネルギーに変える際に必要な、ビタミンB1が豊富。ビタミンB1は、玉ねぎやにんにくに含まれるアリシンと一緒に摂取すると吸収率があがります。ビタミンB1の不足により体内でエネルギーが上手く作れないと、疲労感やだるさにつながることがあるのでご注意ください。(※2)

5. 鶏肉とカシューナッツのチャーハン

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食事を簡単にすませたいときは、チャーハンが向いています。鶏むね肉やピーマン、カシューナッツを使い食べ応え充分です。鶏むね肉は、イミダゾールペプチドが豊富。イミダゾールペプチドには疲労の発生を抑制する作用があるので、夏バテ対策として積極的に摂り入れましょう。(※6)

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