ライター : ☆ゴン

蕎麦にぴったりなおかず

つるつるとのど越しの良い蕎麦は、季節に関係なく、一年中食べられる手軽で簡単な料理。おうちでは、ランチや夕飯に登場する機会がよくあります。しかし「今日のメニューは蕎麦に決定。さて、おかずはなににしよう?」と、悩むことも多いはずです。

この記事では、蕎麦だけでは少し物足りないときに、おすすめしたいおかずのレシピを厳選。食欲がないのでさっぱりしたものが良い、魚や肉などのしっかりしたものを食べたいなど、その日の気分で組み合わせてみましょう。

蕎麦のおかず【簡単メニュー】

鍋ひとつあれば、手軽に作れるおかずを紹介します。蕎麦とともに野菜もしっかり摂れる、簡単な料理ばかりです。蕎麦に合わせるだけでなく、普段の食事の副菜にも重宝します。

1. ローストビーフの和風ロール

市販のローストビーフにひと手間加えて、野菜をプラスするレシピ。菜の花を軽くゆでて、冷水にとり絞って切っておきます。あとはローストビーフで大葉、菜の花、しょうが千切り、長ねぎを巻くだけ。わさびを混ぜたローストビーフのたれを添えれば完成です。

自家製のローストビーフがあれば、なおさらOK。彩りや栄養バランスがよく、わさびを使う和風の味付けが蕎麦にぴったりです。菜の花がない季節は、ほかの野菜で作ってください。

2. キャベツのクルミみそ和え

クルミと蕎麦は、とても相性の良い組み合わせ。そんなクルミを刻んで炒り、ボウルに移して砂糖としょうゆで味付けします。レンジで加熱して軽く絞ったキャベツを、ボウルに加えて混ぜ合わせたらできあがり。

クルミは滋養と栄養に優れた食品です。香ばしくて食感も楽しいので、料理の良いアクセントに。クルミさえ購入すれば、野菜はあるものでかまいません。いろいろとアレンジできるので、覚えておくと便利なレシピです。

3. 菜の花のわさび和え

めんつゆだけで、パパっと作れるスピードメニューです。蕎麦に葉物野菜の副菜を添えると、バランスの良い食事に。

塩ゆでして、冷水にとった菜の花を絞って切ります。めんつゆにわさびを溶かして菜の花と和え、器に盛って白ごまをふったら完成。菜の花のほろ苦さが、春の訪れを感じさせてくれます。菜の花の時期が終わったら、ほかの野菜でアレンジしてください。

蕎麦のおかず【卵料理】

蕎麦屋さんに行くと、おつまみとしてよくあるのがだし巻き卵。蕎麦に合うお供として、卵料理は定番のメニューです。栄養豊富で彩りも良い、家庭向けの卵を使うおかずを紹介します。

4. 切り干し大根の卵焼き

この卵焼きは包んだり、成形したりせずに、フライパンひとつで簡単に作ることができます。台湾の家庭では、切り干し大根入りの卵焼きが定番のおかずとして人気です。

水で戻した切り干し大根と干しえびを炒め、味付けしておきます。溶き卵に両具材と長ねぎ、干しえびの戻し汁を入れてよく混ぜ、両面を香ばしく焼き上げるだけ。レシピでは紹興酒を使いますが、なければ料理酒でもかまいません。中華ながら蕎麦にも合う卵焼きです。

5. 野沢菜と卵の炒め物

こちらもフライパンひとつで手軽に作れる、卵の炒め物です。野沢菜のシャキシャキ食感と塩気、豆腐とのバランスがちょうど良いひと品。野沢菜を漬物として食べるのに飽きたら、ぜひ試してほしいおかずです。

野沢菜は塩抜きし、木綿豆腐は水切りして手で割っておきます。酒を混ぜた溶き卵を、フライパンで半熟に炒めてから、いったん取り出すのがポイント。野沢菜と木綿豆腐を炒めて調味料を加え、最後に卵を戻して仕上げます。

6. 枝豆入り茶碗蒸し

冷たくて夏にぴったりな、ゼラチンで作る冷製茶碗蒸しのレシピ。本格的に蕎麦つゆを作るためにだしをとるなら、多めに作って茶碗蒸しに利用してみましょう。

だし汁と調味料を火にかけ煮立ったら火を止め、ふやかしておいたゼラチンを入れて溶かし、豆乳を混ぜます。それを溶き卵が入ったボウルに加え、よく混ぜ合わせたら氷水で冷却。とろみがついたら具と一緒に器に注ぎ、冷蔵庫で冷やし固めます。最後に飾り用の具をのせて完成です。

蒸してから冷やす茶碗蒸しより、手間がかからず簡単で、豆乳を使うため卵の量を抑えられてヘルシー。ゼリーのような食感で、茶碗蒸し好きな子どもなら、喜んで食べてくれるはずです。

蕎麦のおかず【煮物】

野菜や肉などがバランスよく入った煮物は、家庭のおかずには欠かせません。和風の煮物なら、蕎麦の味を損なうことなくおいしく食べられます。

一度火にかければあとは煮込むだけなので、その間に蕎麦をゆでたり、準備したりと手間いらず。大皿に盛りつけて、みんなで取り分けながらいただきましょう。

7. 新じゃがと新玉ねぎのそぼろ煮

ごはんのメインにもぴったりな、ボリューム満点のおかずです。蕎麦だけでは物足りないという男性や、育ち盛りの子どもにおすすめのひと皿。やわらかくて風味の良い、新じゃがいもと新玉ねぎで作るレシピです。

ひき肉と皮付きの新じゃがいも、くし切りにした新玉ねぎを炒めて、水と調味料を加え煮込みむだけ。しょうゆを加えたら、最後に水溶き片栗粉でとろみをつけます。

8. 鶏となすのごましょうが煮

なすと鶏もも肉がゴロゴロと入っているので、しっかりと食べごたえがあります。味付けはめんつゆを利用するので簡単なうえ、蕎麦との相性も文句なし。

鶏肉はひとくち大に切り、めんつゆとしょうがで下味をつけ、塩水に浸したなすは絞って水気を切っておきます。鶏肉を色よく焼いて取り出し、なすを炒めたら鶏肉を戻し、水と調味料を加え弱火で煮込みましょう。煮詰めた煮汁に練りごまを加え、器に盛って白いりごまをふったら完成です。

9. かぼちゃのそぼろ煮

便利な白だしを使って作る、グリーンとオレンジ色が鮮やかなかぼちゃの煮物です。調味料は白だしだけなので、料理の色合いがとてもきれいなうえ、鶏ひき肉を入れるため満足感も十分。

白だしと水、ひき肉を菜箸でほぐしながら火にかけ、アクを取ります。弱火で煮たかぼちゃを皿に盛りつけ、とろみをつけたそぼろあんをかけたらできあがり。かぼちゃは一年中購入できるので重宝しますよ。

蕎麦のおかず【魚メニュー】

ご主人や子どもが肉ばかり好むので、たまには魚も食べてほしいと願っている主婦も多いはず。そんなおうちに最適な、魚料理のおかずです。ここで紹介するレシピは、和風の味付けだけでなく、にんにく風味や中華風味もあるため、おいしく食べられますよ。

10. さばの煮付け梅風味

さばの煮付けは、町の食堂や定食屋さんにもある定番のメニュー。大好きな人も多い人気の煮付けを、梅風味でさっぱりと仕上げます。

たたいた梅干しを調味料と一緒に火にかけ、皮に切り込みを入れたさばを加え、煮汁が半分くらいになるまで煮込めば完成。梅の風味でさっぱりするので、青魚独特のクセが苦手な方でも食べやすいですよ。

11. さんまのガーリックソテー甘みそソース煮

秋になると全国各地で、旬のさんまを食べるのが日本の風物詩。さんまといえば塩焼きが定番ですが、ちょっと目先を変えて、いつもと違う調理法で作ってみましょう。

にんにくを入れたフライパンを火にかけ、香りが立ったら、ぶつ切りのさんまを加えてこんがりとソテー。そこへ合わせ調味料を加えて、絡めたらできあがりです。みそとみりんの濃いめの味付けと、風味豊かな味わいが蕎麦に意外と合います。

12. まぐろの中華風カルパッチョ

見た目もおしゃれな、まぐろのカルパッチョのレシピ。いつもの刺身、やまかけとは違い、まぐろに中華風味のソースをかけます。ごま油とオイスターソースで作るたれは、かつおや鯛、ぶりなど、季節の魚に使ってもおいしいですよ。

薬味をすべてみじん切りにして、調味料と混ぜソースに。まぐろとパプリカを薄切りにし、交互に重ねるように皿に盛っておきます。つけ合わせの野菜をたっぷり盛りつけ、白いりごまと薬味ソースをかけたら完成です。

蕎麦のおかず【炒め・揚げ物】

蕎麦と天ぷらが合うように、揚げ物もベストな組み合わせ。また炒め物も同じく油を使うので、蕎麦と好相性です。しかしネタをそろえたり、下ごしらえをしたりする天ぷらや、具だくさんな炒め物は作るのがたいへん。ここでは少ない材料でできる、簡単な炒め物と揚げ物を紹介します。

13. れんこんの甘辛炒め

Photo by macaroni

にんにくを効かせる甘辛だれを絡めて仕上げる、ご飯が進むレシピです。鶏むね肉に下味をつけ片栗粉をまぶすのが、しっとりおいしくするコツですよ。火が通ったれんこんのさっくりした食感と、鶏むね肉の旨味が蕎麦にマッチします。

14. カレイの唐揚げ

Photo by macaroni

あっさりした白身の旨味と油のコク、サクサクした衣が蕎麦によく合います。切り身を使うことで手軽に作れますよ。レモンをギュッとしぼっていただきましょう。ポン酢しょうゆをかけたり、蕎麦つゆをつけて食べたり、お好みでどうぞ。

15. 豚肉と大葉の春巻き

長ねぎを芯にして、豚肉と大葉を春巻きの皮でくるくると巻き、油で揚げるレシピです。中温の揚げ油でじっくり中まで火を通しますが、皮を焦がさないよう注意してください。ナンプラーとレモン果汁、またはからし入りの酢じょうゆをつけだれにすると、おいしくいただけます。

蕎麦のおかず【ボリューミーおかず】

お腹も心も満たされる、ボリュームたっぷりなおかずのレシピを紹介します。ご主人や中高生の子どもでも大満足な、食べごたえのある料理ばかりですよ。

16. 油揚げの餃子風

Photo by macaroni

豚ひき肉やニラなど、餃子の種を油揚げに詰めて蒸し焼きにします。包む手間が省けて食感も新しいひと品。具材は白菜や大葉など、冷蔵庫にある野菜でアレンジ自在です。蕎麦に添えれば、お腹いっぱいになること間違いなしですよ。

17. 豚肉となすの油淋鶏ソース

豚肉となす、枝豆を具材にする、しっかりした味付けのおかずです。蕎麦にはもちろんのこと、ごはんのメインにしてもOK。パッと見ると炒め物のように思えますが、豚肉となすを油で揚げてから、油淋鶏ソースをかけてあります。

油淋鶏とは、鶏の唐揚げに酢じょうゆベースのたれをかけたもので、長ねぎみじん切りをたっぷり入れるのが特徴です。このソースは鶏肉だけでなく、牛肉や豚肉、野菜などの揚げ物全般と相性抜群。いろんな料理に活用してみてください。

18. 肉巻き厚揚げ

スティック状の厚揚げを、豚ロース肉と大葉、スライスチーズで巻いて焼くだけで、ボリューム満点なおかずができます。見るからに、食べごたえのありそうなひと品ですね。

厚揚げや豚肉、大葉などの手近な材料で作るため、財布にやさしくて経済的。調味料もみそとみりん、水だけと、いたってシンプルな味付けです。それでいて肉の旨味とチーズのまろやかなコクが、みそ味と相まって濃厚な味わい。大葉のさわやかな風味が良いアクセントです。

蕎麦をおいしく楽しく食べよう!

蕎麦に合わせたいおかずの数々を、ピックアップしてみました。そのなかに、作ってみたいと思うようなレシピがあったのではないでしょうか。蕎麦は風味とのど越しのよさが魅力で、食事に積極的に取り入れている方も多いはず。

しかし蕎麦だけというのは、ちょっと物足りないですよね。朝に食べるなら野菜中心の副菜を、ランチや夕食ならボリュームのある主菜をプラス。という風に工夫するとバランスの良い食事になります。この記事で紹介したレシピを参考に、おいしいおかずを作ってみてください。
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