貧血対策に役立つ「鉄」

乾燥チアシード大さじ1杯(9g)あたりに含まれる鉄は0.7mgです。

鉄が不足すると、全身に酸素を運ぶヘモグロビンの材料が減り、酸素が十分に行き渡らなくなってしまいます。それによって頭痛、食欲不振などを引き起こすおそれが。また鉄の不足により筋肉中のミオグロビンが減ることで、疲労感を感じやすくなることもあるため、意識して摂りたい栄養素です。(※2,6,10)

骨を丈夫にする作用のある「カルシウム」

乾燥チアシード大さじ1杯(9g)にカルシウムは51mg含まれています。体内のカルシウムは99%が骨や歯に存在し、骨や歯の主要な構成成分です。

残りの1%は血液や筋肉において、生命活動に欠かせない重要な役割を担っています。日本人は長年カルシウムの摂取量が不足していますが、こまめなカルシウムの摂取は丈夫な骨を作るために重要です。(※2,6,11)

筋肉量の維持に必要な「たんぱく質」

乾燥チアシード大さじ1杯(9g)には1.7gのたんぱく質が含まれています。たんぱく質はエネルギーを生み出す栄養素のひとつ。

筋肉や皮膚の構成成分や、ホルモンや酵素の材料としても重要な成分です。不足すると、筋肉量の減少をはじめ、思考力の低下や肌や髪のトラブルにつながるおそれも。チアシードには体内では合成できない必須アミノ酸9種がすべて含まれています。(※2,6,12,13,14,15)

ほかの種実類と比較すると

カロリー糖質量食物繊維カリウムカルシウムたんぱく質
チアシード446kcal1.7g36.9g760mg7.6mg570mg19.4g
いりごま605kcal5.9g12.6g410mg9.9mg1,200mg20.3g
アーモンド608kcal9.7g11.0g740mg3.7mg260mg20.3g
※いずれも100gあたりの値です。
(※6,16,17)
ほかの種実類と100gあたりで比較すると、乾燥状態のチアシードは、いりごまやアーモンドに比べてカロリーや糖質量は低く、食物繊維やカリウムなどを多く含んでいることがわかります。糖質量がもっとも多いのはアーモンドです。鉄やカルシウムはいりごまが突出しており、たんぱく質はいりごまとアーモンドに同量で多く含まれています。

チアシードの効果的な食べ方

効果的な食べ方

  1. ヨーグルトにトッピングする
  2. 飲み物に加える
  3. 少量をすりつぶして使う

ヨーグルトにトッピングする

チアシードに豊富な食物繊維は、それだけでもスムーズな排便を促す作用がありますが、腸内では善玉菌の栄養源となって菌数を増やすはたらきがあります。ヨーグルトには善玉菌が含まれるため、合わせて摂ることで、腸内環境を整える作用がより高まりますよ。(※7,18)
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