ライター : 長曽我部 真未

管理栄養士

パセリは栄養がすごい?

料理の彩りとして添えられている脇役のパセリ。残しているという人も多いかもしれません。そんなパセリですが、さまざまな栄養が豊富に含まれているんです。とくにビタミンA、ビタミンK、ビタミンC、葉酸、鉄、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アピオールが含まれています。

さっそく、栄養や効果効能を詳しく見ていきましょう。(※1,2)

パセリに含まれる栄養と効果効能

パセリの栄養と効果

  1. 体の免疫力をサポートする「β-カロテン」
  2. 丈夫な骨づくりに関わる「ビタミンK」
  3. 皮膚や細胞のコラーゲン合成に必要な「ビタミンC」
  4. 赤血球の産生に関わる「葉酸」
  5. 貧血対策に役立つ「鉄分」
  6. むくみ対策に役立つ「カリウム」
  7. 健康な骨を維持する「マグネシウム」
  8. さわやかな香りの成分「アピオール」

体の免疫力をサポートする「β-カロテン」

パセリ100gあたりには、7,400µgのβ-カロテンが含まれています。

β-カロテンは害のある活性酸素から体を守るはたらきや、免疫を強くする作用が認められている栄養素です。調理法によって吸収率が変わり、油と一緒に摂ることで吸収されやすくなります。(※1,3)

丈夫な骨づくりに関わる「ビタミンK」

パセリ100gあたりには、850μgのビタミンKが含まれています。

ビタミンKは主に血液凝固に関わっていますが、骨づくりにも必要な栄養素です。骨にあるオステオカルシンというたんぱく質を活性化し、骨の形成を促進します。

ただ、服用している薬によってはビタミンKの摂取を制限される場合がありますので、注意しましょう。(※1,4)

皮膚や細胞のコラーゲン合成に必要な「ビタミンC」

パセリ100gあたりには、120mgのビタミンCが含まれています。

ビタミンCは皮膚や細胞のコラーゲン合成に必要な栄養素です。また、鉄の吸収を促したり、免疫力を高めたり、体内に侵入した異物を代謝する酵素を活性化したりするなど、さまざまなはたらきがあります。β-カロテンと同様に、抗酸化作用もありますよ。

ビタミンCは水に溶け出しやすく熱に弱い性質があるため、生で食べると、ビタミンCを余すことなく摂取できます。(※1,3,5)

赤血球の産生に関わる「葉酸」

パセリ100gあたりには、220μgの葉酸が含まれています。

葉酸は、ビタミンB12と一緒に赤血球の生産をサポートするビタミンです。また、核酸やたんぱく質の生合成を促進し、細胞の生産や再生を助けることで、体の発育にも重要な代謝にも関わっています。とくに、胎児にとって大切なので、妊娠中に積極的に摂取したい栄養素です。(※1,6)
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