便秘対策に「食物繊維」

善玉菌のエサとなることで腸内環境の改善に役立つ「食物繊維」は、水溶性と不溶性のふたつに分けられます。ブロッコリー100gあたりには、水溶性食物繊維が0.9g、不溶性食物繊維が4.3mg含まれています。

不溶性食物繊維のおもな作用は、水分を吸収して便の量を増やすこと。便の量が増えると大腸が刺激され、排便がスムーズになりますよ。水溶性食物繊維は栄養素の吸収スピードをゆるやかにして、食後の血糖値の上昇を抑えてくれます。(※1,7)

免疫を高める「β-カロテン」

ブロッコリーには、体内でビタミンAとなる「β-カロテン」が豊富。100gあたりの含有量は900μgです。油に溶ける性質があるため、油脂と合わせてとると吸収率がアップしますよ。

β-カロテンはビタミンAとなって目の健康維持に役立つほか、抗酸化作用や免疫を高めるはたらきが認められています。(※1,8,9)

糖質制限中のブロッコリーの活用方法

種類重量カロリー糖質量
白米150g234kcal53.4g
ブロッコリー150g56kcal2.3g
(※1)
ブロッコリーは、お米のように細かく刻むことでごはんの代わりとして使えます。白米とブロッコリーのカロリーと糖質量を比較してみましょう。

ごはんをブロッコリーに置きかえると、カロリーは約5分の1、糖質量は約23分の1に。糖質が気になる方におすすめです。リゾットや雑炊にするとおいしく食べられますよ。

ブロッコリーを低カロリーで低糖質に食べるポイント

ポイント

  1. 使用する調味料に気をつける
  2. 調理方法に気をつける

使用する調味料に気をつける

ダイエット中の食事にブロッコリーを取り入れる場合は、カロリーが高い調味料の使用量に気をつけましょう。とくに調理油は高カロリー。小さじ1杯(4g)で35kcal、大さじ1杯(12g)で106kcalです。

使いすぎを防ぐには、ボトルからそのまま調理器具に加えることを避けましょう。計量スプーンで使用量を計って使うとよいですよ。(※1,10)

調理方法に気をつける

ブロッコリーを使った料理のカロリーを抑えるには、調理方法に気を配ることが大切です。唐揚げやフリッターなど、調理油を多く使う揚げ物は控えるのがベター。電子レンジでの加熱や蒸し料理など、油を使わずに作れるレシピがおすすめです。

また、ブロッコリーに豊富なビタミンCやカリウムは水溶性のため、ゆでると含有量が減ってしまいます。下準備の際は、栄養素の損失が少ない電子レンジや無水調理を活用するとよいですよ。(※1,3,4,11)
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