ライター : 相羽 舞

管理栄養士

ブロッコリーはレンジ加熱がおすすめ!上手なやり方

Photo by 渡辺りほ

ブロッコリーをサラダや和え物にするとき、下ゆですることが多いですよね。しかし、ブロッコリーをゆでると、カリウムやビタミンCなど水溶性の栄養素がゆで汁に溶け、減ってしまいます。レンジ加熱にすると、これらの栄養の損失を抑えられますよ。(※1)

ブロッコリーをレンジで加熱する方法

方法

  1. ブロッコリーを洗い、小房に分ける
  2. 耐熱皿にブロッコリーを入れて、ラップをかける
  3. 電子レンジ600Wで1~3分加熱する
ブロッコリーをレンジ加熱する時間は、量や使い方によって変わります。4房程度なら、1分~1分30秒程度で火が通りますよ。

1/2株なら3分が目安ですが、加熱調理に使う場合は1~2分にして硬めに仕上げるのがおすすめです。

【生・ゆで・レンジ】ブロッコリーの栄養価の違い

カリウムビタミンB1ビタミンB2ビタミンC
ブロッコリー 生460mg0.17mg0.23mg140mg
ブロッコリー ゆで210mg0.06mg0.09mg55mg
ブロッコリー 電子レンジ調理500mg0.18mg0.25mg140mg
(※2)
生のブロッコリーとゆで、電子レンジ調理を比較してみると、ゆでたブロッコリーではカリウム、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCのすべてで生より含有量が減少しています。一方で、電子レンジ調理の場合は生と比べても損失はみられません。

【ゆで・レンジ】ブロッコリーの味や食感の違い

Photo by 渡辺りほ

左がゆでたブロッコリー、右がレンジ加熱したブロッコリーです。見た目に大きな違いはなく、ゆでる代わりに電子レンジ調理でかまわないことがわかります。

味に違いはほとんど見られませんが、ゆでたブロッコリーのほうがやや瑞々しい印象です。

ブロッコリーを電子レンジ調理するとまずい?原因は?

ブロッコリーを電子レンジ調理したときにまずい原因のひとつとして、ブロッコリーに含まれる「シュウ酸」が挙げられます。

シュウ酸は水に溶ける特徴があり、ゆでる調理では抜くことができますが、電子レンジ調理ではシュウ酸が残り、酸味を感じる場合があるようです。(※3,4)

ブロッコリーの電子レンジ調理でまずいときの対処法は?

電子レンジ調理の前に、ブロッコリーを水にさらすのがおすすめです。水に溶ける性質をもつシュウ酸を減らすことができます。

ただし、カリウムやビタミンB群、ビタミンCなども水溶性の栄養素。長くさらしすぎないよう注意しましょう。また、加熱ムラができないよう、小房に分けることもポイントです。(※1,3)
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