ライター : 相羽 舞

管理栄養士

メープルシロップの栄養や効果効能

栄養

  1. エネルギー源になる「糖質」
  2. 血圧を調整する「カリウム」
  3. 骨や歯を構成する「カルシウム」
  4. 味覚や皮膚・粘膜の機能を保つ「亜鉛」
  5. 酵素のはたらきを助ける「マグネシウム」
  6. 骨の形成や酵素反応にかかわる「マンガン」
  7. 抗酸化作用で体を守る「ポリフェノール」

エネルギー源になる「糖質」

メープルシロップ100gあたりには、糖質が66.3g含まれています。

糖質は炭水化物のひとつで、エネルギーの源となる栄養素です。不足すると疲れを感じたり、集中力の低下につながったりします。一方で過剰に摂取を続けると、中性脂肪として蓄えられて肥満を招くおそれがあるため、摂りすぎには注意が必要です。(※1,2)

血圧を調整する「カリウム」

メープルシロップ100gあたりには、カリウムが230mg含まれています。

カリウムは、血圧を下げる、細胞を正常に保つといったはたらきがあります。主に果物や野菜に含有量が多いことは知られていますが、実はメープルシロップにもカリウムが含まれているのです。カエデの樹からつくられるメープルシロップには、100gあたりのカリウム含有量がりんごの約2倍と、たっぷり含まれていますよ。(※1,3)

骨や歯を構成する「カルシウム」

メープルシロップ100gあたりには、カルシウムが75mg含まれています。

カルシウムは、主に歯や骨を構成成分するミネラル成分です。神経の興奮を抑える、血液が固まるときにはたらくなど、さまざまな役割をもっています。日本人の食事摂取基準では、1歳以上で推奨量が決められています。特に成長期にあたる12~14歳では、推奨量が男性1000mg、女性800mgで、全年代のなかでもっとも多くなっていますよ。(※1,4)

味覚や皮膚・粘膜の機能を保つ「亜鉛」

メープルシロップ100gあたりには、亜鉛が1.5mg含まれています。

亜鉛は、味覚機能を正常に保つ、皮膚・粘膜の健康維持に役立つといったはたらきがあります。魚介類、肉類から野菜類まで、幅広い食材に含まれているのが特徴です。不足すると成長や味覚に異常が生じたり、免疫力が下がったりします。しかし、サプリメントによる過剰摂取では健康に悪影響が生じるおそれがあるので、食事からの適切な摂取を心がけましょう。(1,5,6)

酵素のはたらきを助ける「マグネシウム」

メープルシロップ100gあたりには、マグネシウムが18mg含まれています。

マグネシウムは骨の形成にかかわるほか、体内で300種類以上の酵素を活性化し、さまざまな代謝を助けるはたらきがあります。筋肉の収縮や血圧・体温の調整などにも役立っていますよ。わたしたちの体に必要なミネラルのひとつです。(※1,7)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ