骨の形成や酵素反応にかかわる「マンガン」

メープルシロップ100gあたりには、マンガンが2.01mg含まれています。

マンガンは微量ながら、骨の発育に重要なミネラルです。また、多くの酵素の成分として、さまざまな代謝にかかわっています。メープルシロップは砂糖や甘味料のなかでも特にマンガンが豊富です。(※1,8,9)

抗酸化作用で体を守る「ポリフェノール」

メープルシロップには、多くのポリフェノールが含まれており、その数はなんと67種類。ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、酸化から体を守るはたらきがあります。老化の原因となる活性酸素を無毒化する力があるため、健康維持に役立ちますよ。(※10,11)

メープルシロップのカロリーと糖質量

重量カロリー糖質量
小さじ1杯/7g19kcal4.6g
大さじ1杯/21g56kcal13.9g
100g266kcal66.3g
(※1,12)
メープルシロップ小さじ1杯あたりでは19kcal、大さじ1杯あたりでは56kcalです。

メープルシロップは白砂糖より低カロリー・低糖質な甘味料ですが、瓶から直接かけていると、知らず知らずのうちにカロリーを摂りすぎてしまうおそれが。メープルシロップを使うときは、計量してかけるのがおすすめです。

ほかの食材と比べると

重量カロリー糖質量
メープルシロップ大さじ1杯/21g56kcal13.9g
はちみつ大さじ1杯/21g69kcal17.2g
黒蜜大さじ1杯/18g36kcal9.1g
(※1,12,13)
大さじ1杯ずつで比較してみると、メープルシロップは黒蜜より高カロリー・高糖質、はちみつより低カロリー・低糖質です。黒蜜はほかのふたつの甘味料より水分の含有量が多く、カロリーや糖質量が低くなります。味わいの違いもありますが、どの甘味料を使うか迷ったときは参考にしてくださいね。

メープルシロップの栄養や効果に関するQ&A

Q. はちみつとメープルシロップ、体にいいのはどっち?

重量カリウムカルシウム亜鉛マンガンビオチン
メープルシロップ100g230mg75mg1.5mg2.01mg0.1µg
はちみつ100g65mg4mg0.1mg0.21mg0.4µg
(※1)
A. メープルシロップとはちみつを100gあたりで比較すると、カリウム、カルシウム、亜鉛、マンガンのミネラル類はメープルシロップに豊富です。ビタミンB群の一種であるビオチンははちみつのほうが多く含まれています。ビオチンは皮膚や髪の毛を健康に保つ栄養素です。(※14)

Q. 妊婦や赤ちゃんが食べても良い?

A. メープルシロップは、妊婦や子どもが摂っても問題ありません。

妊娠するとむくみが気になる方も多いのではないでしょうか。メープルシロップに含まれるカリウムは、余分なナトリウムを体の外に排出して、むくみにくくするはたらきがあります。さらに、妊娠していないときよりも多く摂る必要のある亜鉛も含まれているため、砂糖の代わりに使用するのもおすすめです。

液状でメープルシロップとよく似ているはちみつには、「ボツリヌス菌」が含まれているため、腸内環境の整っていない1歳未満の赤ちゃんには与えてはいけません。しかし、メープルシロップにはボツリヌス菌が含まれないので、安心して食べさせられることができます。ただし、赤ちゃんは味覚や胃腸の発達が進んでいないため、1歳以降に少しずつ様子を見ながら与えるようにしましょう。(※1,15,16,17,18)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ