ライター : 相羽 舞

管理栄養士

はちみつにはどんな栄養がある?

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主な栄養素

  1. 炭水化物(糖質)
  2. カリウム
  3. 亜鉛
はちみつの栄養成分のうち、約80%はブドウ糖と果糖です。また、白砂糖と比べてカリウムや鉄、亜鉛が豊富で、さまざまな健康に役立つ作用が期待できます。

そのほかにも、アミノ酸やオリゴ糖、ポリフェノールなどが含まれ“パーフェクトフード”と呼ばれることも。どのような効能が得られるのか、具体的にみていきましょう。(※1,2)
※1歳未満の子供は腸内環境が整っていないため、はちみつの摂取により「乳児ボツリヌス症(食中毒)」のリスクがあります。はちみつのほか、はちみつ入りのお菓子や飲み物も1歳未満の乳児には与えないでください。(※2)

はちみつの効果効能

ポイント

  1. 疲労回復をサポートする
  2. 風邪・喉の痛みを予防する
  3. 腸内環境を整える
  4. 貧血対策に役立つ
  5. 肌をきれいに保つ
  6. 虫歯になりにくい

疲労回復をサポートする

はちみつに含まれるブドウ糖や果糖は、体内ですぐにエネルギー源となる単糖類。通常、糖類は体内でブドウ糖や果糖に分解されてから吸収されますが、はちみつの糖類ははじめからブドウ糖や果糖です。

消化吸収が短時間でおこなわれ、胃腸の負担になりにくいほか、効率よく栄養が吸収されるため、疲労回復に役立つといわれています。(※2,3)

風邪・喉の痛みを予防する

はちみつには、強い抗菌力があることが知られています。そのため、口の中に侵入したウイルスや呼吸器系細菌による咳や喉の痛み、風邪などの対策に役立ちますよ。

原液のはちみつを喉にしばらくとどめるようにして摂るのがおすすめです。(※2,3)

腸内環境を整える

はちみつに含まれるオリゴ糖は、腸内で乳酸菌やビフィズス菌をはじめとする善玉菌のエサになり、菌数を増やすはたらきがあります。善玉菌が増えると悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を整えることにつながりますよ。

また、はちみつに含まれるグルコン酸にも腸内環境を整える作用があります。(※2,3,4)

貧血対策に役立つ

はちみつに含まれる鉄や銅などのミネラルは、血液中のヘモグロビンの構成成分です。ヘモグロビンは全身に酸素を運ぶはたらきがあるため、鉄や銅を不足しないよう摂ることは貧血対策に役立ちます。

はちみつに含まれる鉄は100gあたり0.2mg、銅は100gあたり0.04mgと、上白糖よりも豊富に含まれていますよ。(※1,3)
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