ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

GABA(ギャバ)ってなに?

GABAとは、アミノ酸の一種である「γ-アミノ酪酸」の略称です。人の脳内に存在し、神経伝達物質として興奮を抑えるために作用しています。

また、GABAは野菜や漬物、穀類などから摂取できる成分です。GABA配合のチョコレートのように、GABAを付加した食品もありますよ。(※1,2)

GABA(ギャバ)に期待できる効果は?

GABAの効果

  1. ストレスの軽減
  2. 食べ過ぎの予防
  3. リラックス作用
  4. 血圧の上昇を抑える
  5. 睡眠の質向上
  6. 肌荒れ対策

ストレスの軽減

GABAを摂取するメリットのひとつが、一時的な精神的なストレスや疲労感が軽減されること。

算術課題をおこなう際にGABAを摂取するという実験にて、精神的なストレスがあるときに増える「唾液中のストレスマーカー」が低下したり、上昇が抑えられたりしたことが確認されています。(※3)

食べ過ぎの予防

GABAを摂ると満腹感が増すため、食べ過ぎ対策につながりますよ。GABAには、満腹感に関わる「内臓感覚神経」を活性化する作用を高める作用があることが明らかになっています。

この作用はGABAの注射でははたらかないため、食事としてGABAを摂取するのが大切です。(※4)

リラックス作用

GABAを食事として摂ると、休息に関わる自律神経である「副交感神経」の活動が高まります。このことから、GABAにはリラックス作用があると考えられていますよ。

また、GABAの摂取時には、リラックスの指標である脳波のα波が増加することも明らかになっています。(※1,5,6,7)

血圧の上昇を抑える

GABAは、血管の収縮や血圧上昇に関わる「ノルアドレナリン」の分泌を抑える作用があります。そのため、GABAの摂取は血圧の上昇を抑えることにつながりますよ。

とくに血圧が高めの人にメリットのある作用です。血圧が正常な人がGABAを摂取しても、血圧の変動はありません。(※1)
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