正常な味覚を保つ「亜鉛」

豚肉に含まれる亜鉛が不足すると味覚障害が引き起こされるといわれています。最近では若い女性がダイエットで極端に少ない食事を続けていたり、食事が偏ったりするせいで亜鉛不足による味覚障害が心配されています。

無理な食事制限をしているとかえって体を壊してしまうおそれがあるので、いろいろな食品をまんべんなく食べるようにしましょう。(※1,5,10)

豚肉の栄養価は部位ごとに違いはある?

カロリー糖質たんぱく質ビタミンB1ビタミンB2ナイアシン鉄分亜鉛
201kcal0.2g18.5g0.66mg0.23mg4.9mg0.5mg2.7mg
肩ロース237kcal0.1g17.1g0.63mg0.23mg3.6mg0.6mg2.7mg
ロース248kcal0.2g19.3g0.69mg0.15mg7.3mg0.3mg1.6mg
バラ366kcal0.1g14.4g0.51mg0.13mg4.7mg0.6mg1.8mg
もも171kcal0.2g20.5g0.90mg0.21mg6.2mg0.7mg2.0mg
ヒレ118kcal0.3g22.2g1.32mg0.25mg6.9mg0.9mg2.2mg
(※100gあたりで比較しています)
(※1,11,12,13,14,15)
豚肉を部位ごとに比較すると、カロリーは豚バラ肉がもっとも多く、豚ヒレ肉がもっとも少ないことが分かります。一方でたんぱく質は豚ヒレ肉がもっとも多く、豚バラ肉がもっとも少ないです。このことからダイエット中は低カロリー高たんぱくで、ほかの栄養も豊富な豚ヒレ肉がおすすめです。

牛肉や鶏肉との違い

カロリー糖質たんぱく質ビタミンB1ビタミンB2ナイアシン鉄分亜鉛
牛もも肉148kcal0.4g19.6g0.08mg0.19mg5.0mg2.4mg3.8mg
牛ヒレ肉123kcal0.3g20.5g0.10mg0.25mg4.7mg2.8mg2.8mg
豚もも肉171kcal0.2g20.5g0.90mg0.21mg6.2mg0.7mg2.0mg
豚ヒレ肉118kcal0.3g22.2g1.32mg0.25mg6.9mg0.9mg2.2mg
鶏もも肉113kcal0.0g19.0g0.12mg0.19mg5.5mg0.6mg1.8mg
鶏むね肉105kcal0.1g23.3g0.10mg0.11mg12.0mg0.3mg0.7mg
(※100gあたりで比較しています)
(※14,15,16,17,18,19)
豚肉を牛肉・鶏肉と比較すると、ビタミンB1が多いことが分かります。ビタミンB1はエネルギーを作るうえで重要な栄養であるため、運動をしたときや疲れやすいときは積極的に豚肉をとるようにするとよいでしょう。また、鉄分も比較的多く含まれているので、貧血になりやすい方もおすすめの食材といえます。(※6,9)

豚肉の栄養を効率よく摂る調理法や食べ方

豚肉の栄養を効率よく摂る調理法や食べ方

  1. 汁物にする
  2. 蒸し料理にする
  3. アリシンを含む食材を組み合わせる

汁物にする

豚肉に豊富に含まれるビタミンB1、B2、ナイアシンは水溶性のため、汁物にして食べることで栄養を余すことなく取り入れられます。豚汁や韓国風のスープなどにして食べることがおすすめです。(※20,21)

蒸し料理にする

豚肉に含まれるビタミンB1、B12は水溶性ビタミンのため、ゆでるとゆで汁に流れ出てしまいます。そんなときにおすすめなのが蒸し調理。蒸すことで栄養素の流出を抑えつつ、ヘルシーに調理できますよ。(※22)
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