旨味を生みだす「グアニル酸」

干ししいたけには三大旨味成分のひとつであるグアニル酸が多く含まれます。旨味成分は複数を組み合わせることでより強い旨味を感じられ、減塩にも役立つといわれています。

グルタミン酸を多く含む昆布やトマト、イノシン酸を多く含むかつおぶしや煮干しを、干ししいたけと組み合わせて料理に取り入れてくださいね。(※8)

血糖値の上昇を抑える「β-グルカン」

しいたけには血糖値やコレステロール値の上昇を抑えるはたらきをもつ、β-グルカンという多糖類が多く含まれます。またβ-グルカンには体の免疫力を高める作用もありますよ。(※2)

活性酸素を体から取り除く「エルゴチオネイン」

しいたけにはアミノ酸の一種であるエルゴチオネインという栄養素も含みます。エルゴチオネインには、老化の促進やさまざまな病気の要因となる「活性酸素」を体から取り除くはたらきがあります。

活性酸素を体から取り除くはたらきで有名な栄養素はビタミンEですが、エルゴチオネインはそれよりも強いはたらきが期待できますよ。(※3,9)

しいたけは菌床栽培と原木栽培で栄養価が異なる?

カロリー糖質ビタミンDカリウム不溶性食物繊維葉酸
しいたけ(菌床栽培)25kcal1.5g0.3μg290mg4.1g49μg
しいたけ(原木栽培)34kcal2.1g0.4μg270mg5.1g75μg
(※1,6,10,11)
一般的に購入できるしいたけは菌床栽培で、温度や湿度が管理された施設内で栽培するため、低コストで安定して生産することができます。一方原木栽培は山の自然の中で栽培し、旨味が強いことが特徴です。

菌床栽培と原木栽培で栄養価は大きく変わりませんが、100gあたりで比較すると、原木栽培のしいたけのほうが葉酸や不溶性食物繊維、ビタミンDを多く含むことが分かります。

しいたけとほかのきのこ類との栄養価の違い

カロリー糖質ビタミンDカリウム不溶性食物繊維葉酸
しいたけ25kcal1.5g0.3μg290mg4.1g49μg
ぶなしめじ26kcal1.8g0.5μg370mg3.2g29μg
エリンギ31kcal2.6g1.2μg340mg3.2g65μg
えのきたけ34kcal3.7g0.9μg340mg3.5g75μg
マッシュルーム15kcal0.1g0.3μg350mg1.8g28μg
(※1,6,12,13,14,15,16,17,18,19)
きのこ類はカロリーが低いと言われますが、そのなかでもしいたけは特にカロリーが低いきのこです。またきのこ類を100gあたりで比較すると、しいたけは糖質量が少なく、不溶性食物繊維を多く含むことが分かります。

しいたけの栄養を効果的にとるには?

効果的にとる方法

  1. 天日干しする
  2. 水で洗わない
  3. 汁物にする
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