ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

はっさくの栄養や効果効能

はっさくの栄養

  1. 皮膚の健康を保つ「ビタミンC」
  2. 腸を刺激する「食物繊維」
  3. 血圧の調整に役立つ「カリウム」
  4. ミネラルの吸収をサポートする「クエン酸」
  5. ダイエットにおすすめの「ナリンギン」
  6. 骨の健康を守る「β-クリプトキサンチン」

皮膚の健康を保つ「ビタミンC」

はっさくには、100gあたり40mgのビタミンCが含まれています。ビタミンCはコラーゲンをつくるのに必要な栄養素。皮膚や粘膜を健康に保つはたらきがあります。

ビタミンCは水に溶けやすく、ゆでたり水にさらしたりすると失われやすい成分です。また、熱によって破壊されやすい性質を持っているので、調理で減少してしまいます。その点、はっさくは生で食べられるのでビタミンC補給に向いていますね。(※1,2)

腸を刺激する「食物繊維」

はっさくには、100gあたり1.5gの食物繊維が含まれています。そのうち1.3gが水に溶けにくい不溶性食物繊維で、残りの0.2gは水に溶けやすい水溶性食物繊維です。

不溶性の食物繊維は胃や腸の中で水分を吸収して膨らみ、腸を刺激するはたらきが期待できます。また、水溶性食物繊維は粘性があり、糖質の吸収をゆるやかにします。食後に血糖値が急激に上がらないよう、対策ができますよ。(※3,4)

血圧の調整に役立つ「カリウム」

はっさくには、100gあたり180mgのカリウムが含まれています。カリウムはナトリウムと互いにバランスをとりながら血圧を調整したり、水分を保持したりするはたらきがあります。

カリウムは水溶性の成分です。そのまま食べることができるはっさくは栄養の損失がなく、効率良くカリウムを摂ることができますよ。(※1,5)

ミネラルの吸収をサポートする「クエン酸」

はっさくを含む柑橘類にはクエン酸が含まれています。クエン酸ははっさくの酸味成分で、ミネラルの吸収を高める作用があります。

カルシウムを含む食品とクエン酸を含む食材を合わせて食べることで、カルシウムの吸収を促進するはたらきが期待できますよ。また、クエン酸は体内でエネルギーを作り出す役割も。クエン酸単体で摂るよりもエネルギー産生に必要なビタミンB群を一緒に摂るとより良いとされています。(※6)

ダイエットにおすすめの「ナリンギン」

はっさくには、ナリンギンという成分が含まれています。ナリンギンは、はっさくの苦み成分であり、ポリフェノールの一種です。はっさくの果肉よりも果皮・薄皮に多く含まれます。

ナリンギンは、食欲を抑える作用や血流を促すはたらきが期待できます。そのため、ダイエットやむくみ対策におすすめですよ。(※7,8)
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