骨の健康を守る「β-クリプトキサンチン」

はっさくには、100gあたり170µgのβ-クリプトキサンチンが含まれています。β-クリプトキサンチンには骨密度を正常に保つはたらきがあります。

骨の代謝バランスが崩れると、骨密度が下がりスカスカの状態になってしまいます。β-クリプトキサンチンは骨形成を促すことで、骨密度や骨質、骨代謝をより良い状態にするはたらきがありますよ。(※1,9)

はっさくの栄養価|カロリー・糖質量は?

重量カロリー糖質量食物繊維ビタミンCカリウムβ-クリプトキサンチン
はっさく16g/1切れ12kcal2.5g0.4g10mg45mg43µg
(※1,10)
はっさく1切れに含まれるカロリーや糖質量、食物繊維だけ見ると、栄養価が低いように感じてしまうかもしれません。しかし、ビタミンやカリウム、β-クリプトキサンチンの値はが高く、豊富に含まれているのがわかります。

ほかの柑橘類と比べると

カロリー糖質量食物繊維ビタミンCカリウムβ-クリプトキサンチン
はっさく47kcal10.0g1.5g40mg180mg170µg
うんしゅうみかん49kcal11.0g1.0g32mg150mg1,700µg
グレープフルーツ40kcal9.0g0.6g36mg140mg0µg
ゆず30kcal6.6g0.4g40mg210mg15µg
(※1,11,12,13)
※100gあたりで算出
はっさくのカロリー、糖質量はうんしゅうみかんに次いで多く含まれています。食物繊維は、比較品目のなかで一番多いことがわかりますね。β-クリプトキサンチンは、うんしゅうみかんの値がとても高く、はっさくの10倍も含まれていますよ。

はっさくの栄養を活かす食べ方

ポイント

  1. 皮をむいて生で食べる
  2. ヨーグルトにトッピングする
はっさくのビタミンCやカリウムは水溶性で、ゆでたり水にさらしたりすると流出しやすいです。はっさくは加熱調理をせず、皮をむいて生で食べるといいでしょう。

また、はっさくのクエン酸はカルシウムの吸収をサポートします。カルシウム豊富なヨーグルトにはっさくをトッピングすると、食べ合わせがいいですよ。(※1,2,5,6)

【Q&A】はっさくの栄養は妊婦や子どもが摂っても良い?

A:はっさくには葉酸が含まれているため、妊婦や子どもに必要な葉酸の補給にぴったり。

葉酸は、胎児の成長に欠かせない栄養素です。妊娠中はもちろん、妊娠の計画中から積極的に摂り入れるのがおすすめ。また、子どもの身体の発育にも葉酸が役立ちますよ。

葉酸は水溶性ビタミンの一種のため、水に流れ出てしまわないよう、はっさくをそのまま食べるといいでしょう。(※1,14)

【Q&A】はっさくの皮にも栄養がある?

A:じょうのうと呼ばれるはっさくの薄皮には、血流を促す作用、食欲を抑えるはたらきのあるナリンギンが含まれています。

また、はっさくの皮と実の間の白い筋には、ヘスペリジンも含まれており、血管を丈夫にする、血流を促す、免疫力アップといったはたらきが期待されています。(※7,8,15,16)
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