ライター : noranora69

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

「陳皮」(ちんぴ)とは?

みかんの皮を乾燥させたものを「陳皮」といい、みかんの皮を陰干しにして一年以上経過したものを、中国では生薬として使用します。 「陳」が古いものを意味し、熟れていない青いみかんの皮を乾燥させたものは「青皮」(せいひ)、オレンジ色の皮を乾燥させたものは「橘皮」(きっぴ)と呼ばれています。 細かく切って、あるいは粉状にして使いますが、効能もいろいろあるんです。さっそく紹介していきますね。

陳皮に期待できる効果効能

リラックス効果

陳皮には、「リモネン」という香り成分が含まれています。これは柑橘類全般に共通する成分で、爽やかな香りが特徴です。リモネンが体内に入ると脳内にα波が現れ、リラックス効果が得られるとされています。(※1)

血流アップ・冷え性対策

陳皮は、ポリフェノールの一種「ヘスペリジン」を含みます。ヘスペリジンは活性酸素に作用することで一酸化炭素の分解を防いで酵素を活性化させ、血管を広げて血流を良くする効果が期待できます。その結果、血流が滞ることによる冷え性の対策につながります。(※2)

アレルギー症状の緩和

花粉症などのアレルギー症状は、体内のマスト細胞(肥満細胞)の過剰反応により引き起こされます。陳皮に含まれるヘスペリジンは、マスト細胞に働きかけることで炎症などが抑えられ、アレルギー症状の緩和につながるとされています。(※3)

胃腸の健康維持

陳皮には、胃腸の調子を整えることにより、消化不良・吐き気・胃酸過多・下痢などといった消化器官の不調を抑制する効果が期待できます。その作用から、医薬品としても使われることがあるんですよ。(※4)
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