ライター : 長曽我部 真未

管理栄養士

レタスに栄養がないは間違い?

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しゃきしゃき食感とみずみずしさが魅力のレタス。レタスは100gあたり11kcalと低カロリーで、食物繊維をはじめ、β-カロテンやビタミンE、ビタミンCなど、さまざまな栄養素が含まれています。

では、レタスに含まれる栄養について詳しく見ていきましょう。(※1)

レタスの栄養や効果効能

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栄養や効果効能

  1. 皮膚や粘膜の健康を維持する「β-カロテン」
  2. 強い抗酸化作用を持つ「ビタミンE」
  3. コラーゲン合成に必要な「ビタミンC」
  4. 塩分の摂り過ぎを調節する「カリウム」
  5. 骨や歯を形成する「カルシウム」
  6. 便秘対策に役立つ「食物繊維」
  7. イライラや興奮を抑制する「ラクチュコピクリン」

皮膚や粘膜の健康を維持する「β-カロテン」

レタス100gあたりに含まれるβ-カロテンは240μgです。

β-カロテンはビタミンAに変わってはたらき、皮膚や粘膜の健康を維持したり、光刺激反応に関わったりします。抗酸化作用もあり、活性酸素から体を守りますよ。活性酸素を増やす因子は身の回りにたくさんあるため、体内で増えた活性酸素を除去することが大切です。(※1,2,3)

強い抗酸化作用を持つ「ビタミンE」

レタス100gあたりに含まれるビタミンEは0.3mgです。

ビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、活性酸素から体を守るはたらきがあります。ストレス、食品添加物、タバコ、激しい運動、多量飲酒、紫外線なども活性酸素が増える原因に……。増えた活性酸素を除去することが、さまざまな病気の対策につながりますよ。

また、生体膜の機能を正常に維持したり、赤血球の溶血を止めたり、生殖を正常に保ったりします。(※1,3,4)

コラーゲン合成に必要な「ビタミンC」

レタスには、100gあたり5mgのビタミンCが含まれています。

ビタミンCは皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必要な栄養素です。肌を健康に保つだけでなく、骨や血管など、体のさまざまな場所で細胞同士をつなげる役割があります。そのほかにも、鉄の吸収促進や免疫力を高めるはたらき、異物を代謝する酵素の活性化、抗酸化作用などに役立ちますよ。(※1,5)

塩分の摂り過ぎを調節する「カリウム」

レタスには、100gあたりに200mgのカリウムが含まれています。

カリウムは浸透圧を調整するはたらきがあり、ナトリウムを排出して塩分の摂り過ぎを調節する大切な栄養素です。また、神経の興奮性や筋肉の収縮、体液のpHバランス維持などのはたらきも担っていますよ。(※1,6)
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