ライター : Raico

製菓衛生師 / フードコーディネーター / フードライター

ペコロスってどんな野菜?

ペコロスとは通常よりも小さい玉ねぎです。「小玉ねぎ」や「プチオニオン」とも呼ばれているペコロスは、コロコロとしたかわいいフォルムが特徴。大きさも直径3~4cmと小さいので、そのままピクルス液に漬けたりスープやオーブン料理に使ったりします。

ペコロスはサイズが小さいので、家庭菜園にもぴったりです。土とプランターを準備すれば、庭先やベランダでも栽培を楽しむことができますよ。収穫したての、ジューシーで甘味たっぷりのペコロスを味わうのもいいですね。

ペコロスのじょうずな皮の剥き方

ペコロスは小さいので、1回の料理で10個ほど使うことがあります。通常の玉ねぎではせいぜい2~3個の皮剥きで十分ですが、10個も皮剥きをするのは大変ですよね。そんなときに知っておくと便利な裏技をご紹介します。

上手に手間なく皮剥きをするためには、3つのステップがあります。まずはペコロスの上下を1cmほどカットします。次にたっぷりの水にペコロスをイン!最後にナイフで皮を剥いたらあら簡単。するするとペコロスの皮が剥けていきます。

水につける時間は、長くても5分にしておきましょう。水につけすぎると大切な栄養分までも流れてしまうからです。急いでいるときは電子レンジでチンをしてから水にひたすと、より時短につながりますよ。

ペコロスのおいしいスープ5選

1. ペコロスとベーコンのチキンスープ

しっとりと甘いペコロスと旨味たっぷりのベーコンがおいしいチキンスープです。味付けは市販のチキンスープの素で作れるので、とても簡単!仕上げにドライパセリを散らせば、おしゃれな料理に仕上がります。コロコロとスープに浮かぶペコロスの姿がキュートなひと皿は、おもてなし料理にもぴったりですよ。

2. お肉とお豆とペコロスのビストロスープ

豚肉のブロックと香味野菜のセロリ・ペコロスを白ワインを使って、上品に煮こむフランス料理です。セロリの葉とローリエのすっきりとした爽やかな風味が、口の中でふんわりと広がります。炒り大豆のほっくりとした食感がアクセントに。小さな豆の旨味と小さなペコロスの甘味がマッチして、やみつきになる味わいです。

3. ペコロスとシーフードのトマトスープ

旨味たっぷりのシーフードとペコロスを、トマトでコトコト煮るやさしいスープです。淡泊でさっぱりとした味わいが特徴のたらと、旨味たっぷりのあさりがアクセントになり味に深みとコクをあたえます。ペコロスがやわらかくとろっとしてきたらできあがり!季節ごとに旬のシーフードをチョイスして、オリジナルのスープを作ってみては。

4. お肉とお野菜のぽかぽかポトフ

豚バラブロック肉と新じゃがいも・ペコロス・キャベツなどの野菜をやわらかくなるまで煮る、あったかポトフです。ペコロスの旬は玉ねぎと同じく春!やわらかく辛味が少ないペコロスは、ポトフにすると甘味と旨味がスープに溶け込みます。鮮度がいいフレッシュなペコロスやじゃがいもを存分に味わえるスープは、五臓六腑に染みるようなおいしさですよ。

5. 肉団子とペコロスのトマトスープ

パルミジャーノ・レッジャーの入り豚ひき肉の肉団子と、ペコロスをトマトソースで煮込む彩り鮮やかなひと品です。肉団子にセージを入れることで、香りが豊かになり食欲がアップします。ころっとしたペコロスには豚肉とチーズの旨味がたっぷり染み込みますよ。ジューシーな食感に仕上がりに。濃いめの味付けなので、ワインやビールにもぴったり。

ペコロスのピクルスレシピ5選

6. ペコロスとトマトと豆のピクルス

ゆでたペコロスと湯剥きしたミニトマト、ひよこ豆をさっぱりとしたマリネ液につけるフレッシュなピクルスです。ペコロスは一度お湯に通すことで、独特の甘味が増しますよ。ピリッとした粒マスタードとの相性もよく、クセになります。一度食べたら止まらなくなるおいしさです。

7. ペコロスとカリフラワーのピクルス

カリフラワーとペコロスを彩り豊かに仕上げたピクルス。りんご酢をベースに、ハーブやスパイスを効かせたピクルス液が、野菜本来の甘みを引き立てます。箸休めや食卓の彩りとして、またおもてなしのひと品としても活躍する、さっぱりとした味わいです。

8. ペコロスとれんこんのピクルス

シャキシャキとした食感のペコロスとれんこんが主役の、ピリッとスパイシーなピクルスです。ペコロスとれんこんは食べやすい硬さになるまでサッとゆでるので、パクパクと口に運ぶことができますよ。香辛料のクローブやローリエ、黒こしょうがアクセント!キリッとパンチのある味わいが魅力です。

9. 彩り野菜のレモンピクルス

レモンのすっきりとした爽やかな味わいと、シナモンのほのかな甘い香りが楽しめるピクルスです。野菜は、ペコロス、カリフラワーやにんじんなどお好みのものを入れてアレンジを楽しみましょう♪ はちみつや砂糖も入れるので、お子さまも比較的食べやすいピクルスですよ。

10. ペコロスの和風ピクルス

りんご酢をベースに、だしの素やしいたけパウダー、しょうゆなどで味を調えた和風ピクルス。やさしい味なので、よりペコロスの甘みを引き立てます。りんご酢は火にかけているので、酸っぱいのが苦手な人でも食べやすいですよ。

ペコロスがメインにもなるレシピ6選

11. 鶏肉とポテトとペコロスの蒸し焼き

鶏手羽元とじゃがいもとペコロス、そしてたっぷりのきのこを白ワインとオリーブオイルでコトコトと蒸し焼きにするひと品です。鶏肉のしっかりとした旨味が絶品!野菜のやさしい甘味ときのこの豊かな香りが口いっぱいに広がります。ペコロスは十字に切り込みを入れておくのがポイントですよ。このひと手間で、味がしっかりと染みこみます。

12. ハーブ香るローストポークと焼きペコロス

ローズマリーとタイムの、上品ですっきりとした香りが漂う贅沢なローストポークと焼きペコロスです。ローストポークのお供に、ころっとした形のペコロスは相性抜群!ローストポークは、すりおろしりんごの甘味とほのかな酸味が、豚肉に染み込みジューシーでマイルドな味わいになります。肉の旨味エキスが染みる甘くてほろっととろけるペコロスを、どうぞお試しください。

13. 牛すね肉とペコロスの赤ワイン煮込み

煮込み料理に、ペコロスを丸ごと使うのもよいですね。この赤ワイン煮込みは、レストランにあるような本格的でおしゃれなひと品。いろいろな材料を使いますが、基本的に煮込むだけなので、見た目よりもむずかしくないですよ。じっくりことこと煮込んで仕上げましょう。

14. ミートボールとペコロスのフォンデュ

ひと口サイズのミートボールとペコロス、芽キャベツを、スキレットで焼き上げたひと品。燻製岩塩と燻製オリーブオイルで和えたペコロスとカマンベールチーズの相性は抜群。カマンベールチーズを付けずに食べてもおいしいですよ。

15. じゃがいもとペコロスのそぼろ煮

鶏ひき肉とペコロス、じゃがいもを甘辛い煮汁でじっくり煮込んだレシピ。だしの旨味が野菜に染み渡り、ホクホクとしたじゃがいもと、とろりとしたペコロスの食感が楽しめます。混ぜる際にはじゃがいもが煮崩れしないように、気を付けましょう。

16. 具が大きいごろごろビーフシチュー

ビーフシチューなら、ペコロスをまるごと使ってもよいですね。ほかの食材も大きめにカットすれば、食べ応えが出てボリュームたっぷり。圧力鍋を使うと、長時間煮込まなくても中までやわらかくなりますよ。これだけでお腹がいっぱいになり、満足感があります。

ペコロスのおつまみレシピ4選

17. ペコロスのソルト焼き

電子レンジで加熱したペコロスを、オリーブオイルでじっくりと焼き上げたひと品。外側はこんがりと香ばしく、中はとろりとしたやわらかな食感に仕上がります。フライパンのオリーブオイルを熱してからペコロスを入れ、じっくり焼くと皮まで食べれますよ。

18. 圧力鍋のほくほく鶏肉じゃが

鶏もも肉で作る、肉じゃがのレシピです。ペコロスは切らずに使い、ほかの具材はひと口大にカット。圧力鍋で加熱すると、時短で作れますよ。ペコロスはやわらかくなり、じゃがいもはほっくほく。もちろん牛肉や豚肉でも作れるので、お好きな肉で作ってみてください。

19. ペコロスのオープンオムレツ

ペコロスをたっぷり使う、オープンオムレツ。炒めたベーコンやしめじを卵液と混ぜて器に入れ、ペコロスやミニトマト、モッツァレラチーズをのせて焼きます。オーブンで焼くので裏返す手間がなく、器ごと食卓に出せて楽ちん。彩りがよいので、おもてなしにもぴったりですよ。

20. ペコロスのカマンベールチーズ焼き

ペコロスに、サラミとカマンベールチーズを詰めて焼き上げたひと品です。とろりと溶けたカマンベールチーズとサラミの旨味が、ペコロスの甘みと絶妙に絡み合います。手軽に作れるので、ワインのお供や食卓のアクセント、おもてなしにもぴったりです。

ペコロスで明るい食卓に♪

お気に入りのペコロスのお料理は見つかったでしょうか。小さな玉ねぎのペコロスはまるごとパクっと食べることができるのでスープやピクルスにぴったり!また、肉や魚とも相性がいいのでどんな料理にも合わせられますよ。ペコロスをスーパーで見かけたらどうぞ料理に使ってみてくださいね。
▼ちょっと珍しいお野菜はこちらにも♪
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