ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

じゃがいもには種類があるって知ってる?

普段よく食べているじゃがいも。季節を問わずスーパーで手に入り、焼きものや揚げ物などさまざまな料理に活用できる優秀食材ですよね。そんなじゃがいもですが、どのぐらい種類があるのか知っていますか? 実はじゃがいも、日本国内で手に入らないものを入れると2,000種類もあると言われています。定番の茶色いものばかりでなく、黒っぽいものやピンク色のものもあります。今回は、そんなじゃがいもについて種類やそれぞれのじゃがいもに合う料理をご紹介します。これであなたもじゃがいもマスターに♪

じゃがいもの種類の代表4選

じゃがいもはナス科に属するアンデス地方原産の野菜です。最近は、日本でも「インカのめざめ」や「はるか」「とうや」など新種のじゃがいもを扱っているお店が増えてきましたが、日本に初めて入ってきたのは江戸時代とされています。今回は、そんなじゃがいものなかでも代表的な4種類についてご紹介したいと思います。

1. 男爵いも

男爵いもは、日本では一番多く食べられてるじゃがいもの品種です。そのネーミングの由来については、かつて函館の川田男爵がイギリスからじゃがいもの種いもを導入したことで”男爵いも”と呼ばれています。 形状は球状で、芽が深く中身は白色。でんぷんが多く、ほくほくした食感が特徴です。煮ると崩れやすいため、煮込み料理には向いていませんが、煮ることによっていい感じに崩れたほろほろ食感が好きという方はあえて煮物に使うこともあるのだとか。コロッケや粉ふきいもなどさまざまな料理に利用されています。

2. メークイン

日本でじゃがいもと言えば、男爵いもとこのメークインです。ねっとりした食感で、低温で保存すると甘みがでてきますよ。卵のような少し長細い形をしています。皮は淡黄色で、つるりとしているため皮はむきやすく、扱いやすい品種です。煮くずれしにくいので、煮物やカレーに向いています。

3. きたあかり

形は球型で、見た目は男爵いもとよく似ています。見分け方は「芽」で、きたあかりはほんのり赤くなっています。実は男爵より白く、甘みがあるため粉ふきいものようなじゃがいもそのものの味を楽しむシンプルな料理が向いています。加熱するとほくほくするので、くりじゃがいもと呼ばれ、近年人気上昇中の品種です。シンプルにジャガバター、フライドポテト、ポテトサラダにするとおいしいですよ。

4. 新じゃがいも

普通のじゃがいもは北海道産の物が多いのですが、新じゃがいもは長崎県や鹿児島県産が主です。新じゃがいもは、冬に植えて春先に収穫し、貯蔵せずに出荷します。普通のじゃがいもと比べてみずみずしくやわらかい食感が特徴。皮ごと食べられるので、そのままフライにしたり、じゃがバターなどにするのがいいでしょう。
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