ライター : SATTO

webライター

人気焼き鳥「ぼんじり」の部位とは

ぼんじりは、鶏肉の尻尾(テール)にあたる部分です。尾骨のまわりについているわずかな肉が、「ぼんじり」と呼ばれている部分です。

一羽の鶏から少量しかとれない部位なので希少価値が高く、スーパーや精肉店などではあまり販売されていません。鶏肉専門店や焼き鳥屋でしか食べられないことが多いのも、人気の理由といえるでしょう。

三角形の希少部位

ぼんじりは尻尾の骨の付け根にあり、三角形をしています。そのため、「ぼんじり」のことを「さんかく」と呼ぶ焼き鳥屋もあります。尻尾の突起部分はよく動かす場所で、筋肉も発達していることから食感も味もよく、人気の高い部位です。

名前の由来

鶏の尻尾が、ひな祭りの歌に出てくる、ぼんぼりのようなかわいい形だったことから「ぼんじり」という名前がつけられたといわれています。地域によって「ぼんぼち」「テール」「はな」「ごんぼ」など、さまざまな呼ばれ方がありますが、最近では「ぼんじり」が全国的に定着しています。

なお、オスの尻尾部分を「ぼんじり」、メスを「みさき」と呼んで区別する場合も。オスのほうが小さく、硬くしまった肉質なのが特徴です。

ぼんじりのおいしい食べ方

ぼんじりは、鶏肉専門店や通販で購入できます。希少部位ですが、比較的リーズナブルに購入できますよ。なお、ぼんじりには「油壺」と呼ばれる脂がついた箇所があります。油壺は臭みやクセがあるため、下処理をおこなってから調理しましょう。

下処理の仕方

1. 羽毛の根元が残っている場合は、骨抜きやピンセットで取り除く

2.
三角形の部分に指を入れ、ゆっくり引っ張る

3. 黄色い球状のもの(油壺)を包丁や指で取り除く

4. 中骨の両側に沿って包丁を入れる

5. 骨に肉ができるだけ残らないように気を付けながら中骨を外す

6. 串に刺す場合は、開いた肉を波状に刺す

焼き鳥だけじゃない!おいしい食べ方

ぼんじりは焼いて塩やタレで食べるだけでなく、エスニック風に炒めたり、唐揚げにしたりするのもおすすめです。

ぼんじりは脂と鶏肉の旨味がたっぷりの部位。煮込みやスープ料理にもよいですよ。ぼんじりから脂が出るので、調理油不要でもOKです。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ