皮膚の健康維持や代謝に関わる「ビタミンB2」

ぶなしめじ100gあたりには、0.17mgのビタミンB2が含まれています。

ビタミンB2は、皮膚の健康維持に役立つほか、糖質・たんぱく質・脂質をエネルギーに変えるときに関わる栄養素です。そのため、エネルギーの消費が大きいと、ビタミンB2の必要量が多くなります。(※2,7)

カルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」

ぶなしめじ100gあたりに含まれるビタミンDは、0.5µgです。

ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進したり、骨の成長促進に作用したり、血中カルシウム濃度を調節するはたらきがあります。ビタミンDは脂溶性なので、油炒めや揚げ物にすると、効率よく摂取することができますよ。(※2,8)

しめじは種類ごとに栄養が違う?

カロリー糖質食物繊維カリウムビタミンB1ビタミンB2ビタミンD
ぶなしめじ26kcal1.8g3.0g370mg0.15mg0.17mg0.5μg
はたけしめじ25kcal1.8g2.7g260mg0.12mg0.44mg0.9μg
本しめじ21kcal0.9g1.9g310mg0.07mg0.28mg0.6μg
(※2,9,10)
(※いずれも100gあたりの値です。)
100gあたりの栄養価を比較すると、カロリーは本しめじがやや低いものの、ほとんど変わりません。糖質は、ぶなしめじとはたけしめじが1.8gと同量で、本しめじが一番低いです。

食物繊維やカリウム、ビタミンB1はぶなしめじが高く、ビタミンB2やビタミンDは、はたけしめじが高くなっています。

ほかのきのこ類と比べると

カロリー糖質食物繊維カリウムビタミンB1ビタミンB2ビタミンD
ぶなしめじ26kcal1.8g3.0g370mg0.15mg0.17mg0.5μg
えのきたけ34kcal3.7g3.9g340mg0.24mg0.17mg0.9μg
エリンギ31kcal2.6g3.4g340mg0.11mg0.22mg1.2μg
しいたけ25kcal1.5g4.9g290mg0.13mg0.21mg0.3μg
(※2,11,12,13)
(※いずれも100gあたりの値です。)
カロリーと糖質はえのきたけが一番高く、次いでエリンギ、ぶなしめじ、しいたけの順に高くなっています。

ぶなしめじは、4種類のなかではカリウムが一番高く、ビタミンB2がえのきたけと同量で低いです。食物繊維はしいたけ、ビタミンB2とビタミンDはエリンギが高くなっています。

【Q&A】しめじを食べ過ぎるとどうなる?

A:しめじに豊富に含まれる食物繊維を過剰摂取すると、かえって便通の乱れにつながるおそれが……。

とくに、便の量を多くするはたらきのある不溶性食物繊維を過剰に摂ると、腸内で詰まって排泄されにくくなったり、お腹が張ったりすることがあります。(※14)

【Q&A】しめじの栄養は加熱すると変化する?

A:生のぶなしめじとゆでたぶなしめじの栄養価を比較すると、ゆでたぶなしめじはカリウムやビタミンB1、ビタミンB2の量が少なくなっています。

理由はこれらの栄養素は水に溶ける性質があるためです。水に溶けやすい栄養素を効率よく摂るには、煮汁ごと食べられる汁物にするのがおすすめですよ。(※2,5,6,7,15)
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