タウリン

タウリンはさまざまな臓器や組織に含まれる成分で、たんぱく質が分解される過程で生成されます。食品では、魚介類や軟体動物に多く含まれている栄養素です。

タウリンには、コレステロールを減らす作用や、心臓や肝臓の機能を高めるといったはたらきがありますよ。体内でつくられる分だけでは必要量に足りないため、食事から摂り入れる必要があります。(※9)

エビの種類ごとの栄養価の違い

カロリーたんぱく質脂質糖質カルシウムビタミンE亜鉛
ブラックタイガー77kcal18.4g0.3g0.3g67mg1.4mg1.4mg
甘エビ85kcal19.8g1.5g0.1g50mg3.4mg1.0mg
バナメイエビ82kcal19.6g0.6g0.7g68mg1.7mg1.2mg
クルマエビ90kcal21.6g0.6g微量41mg1.6mg1.4mg
(※1,10,11,12)
同じエビ類でも種類によって栄養価が違うのか、100gあたりで比較してみましょう。

カロリーとたんぱく質含有量は、比例の関係にあることがわかります。そして、このなかでカロリーがもっとも低いのはブラックタイガーです。また、カルシウムはブラックタイガーとバナメイエビがほぼ同量。種類によって、栄養価にも差がみられますね。

ほかのたんぱく質源と栄養価を比較

カロリーたんぱく質脂質糖質カルシウムビタミンE亜鉛
ブラックタイガー77kcal18.4g0.3g0.3g67mg1.4mg1.4mg
しろさけ124kcal22.3g4.1g0.1g14mg1.2mg0.5mg
鶏むね肉133kcal21.3g5.9g0.1g4mg0.3mg0.6mg
木綿豆腐73kcal7.0g4.9g0.4g93mg0.2mg0.6mg
(※1,13,14,15)
エビとほかのたんぱく源では、どれだけ栄養価に違いがあるのか100gあたりで比較してみましょう。

エビと同じく動物性食品であるしろさけや鶏むね肉は、たんぱく質が豊富。ですが、ブラックタイガーよりカロリーが1.6~1.7倍もありますよ。また、植物性食品である木綿豆腐は、ブラックタイガーとほぼ同量のカロリーですが、たんぱく質が少ないです。このように、エビは低カロリー・低脂質・高たんぱく質であることがわかります。

エビの栄養を効率よく摂取する方法

栄養を効率よく摂取する方法

  1. 殻や尻尾も食べる
  2. ビタミンDを含む食品と一緒に食べる

殻や尻尾も食べる

エビの殻には、「キチン・キトサン」と呼ばれる動物性の食物繊維が含まれています。キチン・キトサンには、コレステロールの吸収を抑制したり、免疫力を高めたり、肥満対策が期待できたりとさまざまな作用がありますよ。料理の仕方によっては、殻や尻尾も食べられるので、活用してみましょう。(※16)

ビタミンDを含む食品と一緒に食べる

エビ類に豊富に含まれるカルシウム。骨や歯の構成成分としてとても大切な栄養素です。そんなカルシウムをより効率よく摂取するには、ビタミンDと組み合わせるのがおすすめ。ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進させる作用があります。具体的には、きのこ類、魚介類、卵類、乳類に豊富に含まれていますよ。(※3,17)
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