ライター : skoizumi0731

監修者 : 相羽 舞

管理栄養士

鶏皮とは

鶏皮とは、読んで字のごとく、鶏肉の皮の部分のこと。もも肉やむね肉の表面についた状態で売られています。見た目は「鳥肌がたつ」という言葉でも表現されているとおり、表面に凹凸があり、プルプルとした食感が特徴です。

よく「鶏皮はカロリーが高い」と言われているため、鶏肉を調理するときの下処理で、取り除いて捨ててしまっている、という方が多いのではないでしょうか?実は、鶏皮には美容にうれしい栄養成分がたくさん含まれており、捨ててしまうのはもったいないんですよ。

鶏皮のカロリー

カロリー
皮・もも474kcal
皮・むね466kcal
もも肉・皮つき190kcal
もも肉・皮なし113kcal
むね肉・皮つき133kcal
むね肉・皮なし105kcal
手羽先・皮つき207kcal
手羽元・皮つき175kcal
(※1)
「鶏皮はカロリーが高い」というのは本当なのでしょうか?鶏肉の部位ごとの可食部100gあたりのカロリーを比較してみましょう。

たしかに鶏皮は、鶏肉のなかではかなり高カロリーな部位といえます。とはいえ、鶏皮だけを100g食べるということはむずかしいので、適度な量を取り入れることをおすすめします。

鶏皮の栄養成分

栄養

  1. 皮膚の弾力を保つ「コラーゲン」
  2. 体内のさまざまな代謝を助ける「ナイアシン」
  3. LDLコレステロールを減らす「不飽和脂肪酸」
  4. 乳酸の生成を抑える「アンセリン」「カルノシン」

皮膚の弾力を保つ「コラーゲン」

コラーゲンは、皮膚や腱・軟骨などの組織を構成するたんぱく質の一種。人間の体に存在するたんぱく質の約30%を占めています。

人体への有効性について、十分に証明されているとはいえませんが、コラーゲンは皮膚の弾力を保ち、関節の痛みを和らげる可能性が期待されています。肌の健康に気をつかう女性としては、積極的に摂取したい栄養成分。鶏皮はコラーゲンを多く含む食品として知られていますよ。(※2)

体内のさまざまな代謝を助ける「ナイアシン」

ナイアシンはビタミンB1やB2などと同じ、ビタミンB群の一種です。400種類以上の酵素を活性化させる補酵素のはたらきがあり、体内のさまざまな代謝を助けています。

たんぱく質、炭水化物、脂質の代謝によるエネルギー産生や、DNAやホルモンの合成、そしてアルコールの分解にも不可欠なビタミンです。鶏皮(もも)100gあたりにはナイアシンが3.0mg含まれており、おつまみに用いることで、二日酔いの対策に役立ちます。(※1,3)

LDLコレステロールを減らす「不飽和脂肪酸」

脂肪の構成要素である脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分類されます。不飽和脂肪酸はさらに、「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分けられ、どちらも血中のLDLコレステロールを減らす作用があります。

植物や魚の脂に多く含まれますが、鶏皮(もも)100gあたりには一価不飽和脂肪酸が25.23g、多価不飽和脂肪酸が6.54gと豊富に含まれています。(※1,4)
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