汁物にしてゆで汁ごと摂る

春菊には水溶性の栄養素である、ビタミンCや葉酸が含まれています。水に溶けだしやすい性質を持ち、ゆでた春菊では生の春菊に比べて含有量が減っていることは前述のとおりです。

ゆで汁に溶けだしてしまった栄養素を無駄なく摂取するためには、ゆで汁も活用すると良いですよ。また、汁物にすると余すことなく栄養を摂取することができますね。(※1,5,8)

生のまま食べる

春菊の栄養を効率よく摂取するには、生のまま食べるのも調理による栄養素の損失がなくおすすめです。

生の春菊を食べるときにはオイルドレッシングをかけて食べると、脂溶性の栄養素の吸収率がアップします。水にさらしすぎると水溶性の栄養素が流出してしまうので、さっと洗うようにしましょう。(※3,5,7,8)

【Q&A】春菊の栄養と食べ合わせが悪いものはある?

A:野菜に含まれる非ヘム鉄は、タンニンと一緒に摂ると吸収を妨げられるといわれています。

タンニンを豊富に含む、紅茶や緑茶は一緒に摂らないように意識しましょう。そのほかに、フィチン酸や食物繊維も鉄の吸収を妨げます。

一方で、カゼインホスホぺプタイドやビタミンC、たんぱく質は鉄の吸収を助けるはたらきがあり、一緒に食べることをおすすめします。(※15)

【Q&A】春菊は食べ過ぎに注意が必要?

A:春菊に含まれる食物繊維は、摂り過ぎると排便に影響を及ぼすことがあります。

水溶性食物繊維を摂り過ぎると下痢を起こしやすく、逆に不溶性食物繊維を摂り過ぎると便秘になるおそれが。

食物繊維の一日の目標量は18~64歳男性で21g以上、女性で18g以上とされています。しかし、摂り過ぎると健康に影響があるので、注意しましょう。(※1,13,16)

【Q&A】春菊は妊婦が食べても平気?

A:春菊は、妊娠中に食べてもかまいません。鉄が豊富に含まれており、妊娠中の貧血対策に役立つ食品のひとつです。

胎児の血液を作るため、妊娠期には多くの鉄を必要とします。不足すると胎児の発育に影響を与えるおそれがあるため、春菊のように鉄の含有量が多い食品を意識して摂りましょう。

また、春菊には葉酸が多く含まれています。葉酸は胎児の正常な発育のために重要な栄養素であるため、しっかり摂ってくださいね。(※8,17,18)

春菊の栄養素を効率よく取り入れるレシピ5選

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