ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

春菊に豊富な栄養素の効果効能について

栄養

  1. 目を健康に保つ「β-カロテン」
  2. 日焼け対策に役立つ「ビタミンC」
  3. 骨の健康維持に役立つ「ビタミンK」
  4. 造血のビタミン「葉酸」
  5. 塩分の排出を促す「カリウム」
  6. 貧血対策に欠かせない「鉄」
  7. 骨を形成する「カルシウム」
  8. 腸内環境を整える「食物繊維」

目を健康に保つ「β-カロテン」

春菊にはさまざまな栄養素が含まれており、とくにβーカロテンが豊富。100gあたりの含有量は4,500μgです。

βーカロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や目の粘膜を健康に保つ、薄暗いところでの視力を維持するといった作用を発揮します。さらに、抗酸化作用があるのも特徴です。過剰になると老化を引き起こす「活性酸素」から、身体を守ってくれます。(※1,2,3,4)

日焼け対策に役立つ「ビタミンC」

春菊には、ビタミンCが100gあたりに19mg含まれています。ビタミンCは軟骨や毛細血管などに存在するコラーゲンの合成に欠かせません。不足すると血管がもろくなり、出血につながるおそれがあります。

また、ビタミンCは皮膚においてメラニンの生成を抑える作用があることから、日焼け対策に役立つ栄養素です。(※1,5)

骨の健康維持に役立つ「ビタミンK」

ビタミンKは骨や血管の健康維持に役立つ栄養素。春菊における含有量は、100gあたり250μgです。

ビタミンKは骨にあるたんぱく質「オステオカルシン」を活性化し、カルシウムが骨に沈着するよう促します。骨の形成をサポートするため、丈夫な骨を作るうえで重要な栄養素のひとつです。(※1,6,7)

造血のビタミン「葉酸」

春菊には100gあたり190μgの葉酸が含まれています。葉酸はビタミンB12とともに赤血球を作るはたらきがあり「造血のビタミン」と呼ばれています。

また、細胞の生産や再生に関わるので、体の発育に重要な栄養素です。特に胎児の発育に重要な役割を果たす栄養素であるため、妊娠中の女性は十分に摂取することがすすめられています。(※1,8)

塩分の排出を促す「カリウム」

春菊には、カリウムが100gあたり460mg含まれています。カリウムはミネラルの一種であり、細胞の浸透圧の調整をおこなう栄養素です。

カリウムは、ナトリウム(塩分)の排出を促す作用があります。塩分の摂り過ぎが気になる方は、とくに意識して摂るのがおすすめです。(※1,9)
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