貧血対策に欠かせない「鉄」

貧血対策に欠かせない栄養素である鉄。春菊における含有量は、100gあたり1.7mgです。

鉄の多くは、赤血球のヘモグロビンに存在しています。不足すると全身への酸素の運搬が滞り、貧血の症状が出るおそれが。とくに月経がある女性や、妊娠中・授乳中の方は多くの鉄を必要とするため、不足しないよう気を付けましょう。(※1,10)

骨を形成する「カルシウム」

春菊に含まれる栄養素の特徴は、カルシウムが豊富なこと。100gあたりの含有量は、120mgです。

カルシウムは骨を形成する栄養素であり、慢性的に不足すると骨量が減少するおそれがあります。骨の健康維持のために、カルシウムが豊富な食品をしっかり摂りましょう。(※1,11)

腸内環境を整える「食物繊維」

春菊100gあたりには、食物繊維が3.2g含まれています。食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のふたつにわけられますが、春菊にはとくに不溶性食物繊維が2.4gと多く含まれています。

不溶性食物繊維は水分を吸収して便の容積を増やし、スムーズな排便をサポートします。腸内環境を整える作用もあり、便秘対策に役立つ栄養素です。(※1,12,13)

春菊の栄養は加熱すると減る?調理法別の栄養価を比較

β-カロテンビタミンCビタミンK葉酸カリウムカルシウム食物繊維
生の春菊4,500μg19mg250μg190μg460mg1.7mg120mg3.2g
ゆでた春菊5,300μg5mg460μg100μg270mg1.2mg120mg3.7g
(※1,14)
生の春菊とゆでた春菊を100gあたりで比較してみましょう。水溶性のビタミンであるビタミンCや葉酸はゆでた春菊では生の春菊より低い値になっています。鉄やカリウムもゆでた春菊のほうが含有量が少ないことがわかりますね。

一方で、β-カロテンやビタミンK、食物繊維は生の春菊よりゆでた春菊のほうが高い値になっています。(※5,8)

春菊の栄養素を効率よく摂れる食べ方

ポイント

  1. 油と合わせて摂る
  2. 汁物にしてゆで汁ごと摂る
  3. 生のまま食べる

油と合わせて摂る

春菊に含まれるβ-カロテンやビタミンKは脂溶性のビタミンです。油と一緒に摂ることで吸収率がよくなる栄養素ですよ。意識して摂りたいときには、油と合わせて食べるようにしましょう。

炒め物や天ぷらはもちろん、オイルドレッシングと和えて食べるのもおすすめですよ。(※1,3,7)
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