丈夫な骨をつくる「マグネシウム」

オクラには100gあたり51mgのマグネシウムが含まれています。

マグネシウムはカルシウムやリンとともに、骨や歯の発育や強化に重要な役割を担っています。またマグネシウムは、歯や骨にカルシウムが行き届くように調整するはたらきが。体内のマグネシウムとカルシウムがよいバランスになると、丈夫な骨や歯をつくることができますよ。(※1,11)

血糖値の上昇を抑える「水溶性食物繊維」

オクラには100gあたり1.4gの水溶性食物繊維が含まれています。

水溶性食物繊維とは、水に溶けやすい性質を持つ食物繊維のこと。小腸での栄養素の吸収の速度を緩やかにするはたらきがあり、食後の血糖値の上昇を抑える作用が期待できます。そのほかに、血圧の上昇を抑えるはたらきや、コレステロール値を低下させるはたらきもありますよ。(※12,13)

便通を促す「不溶性食物繊維」

オクラには100gあたり3.6gの不溶性食物繊維が含まれています。

不溶性食物繊維は水に溶けにくい性質を持ち、水分を吸収して便の容積を増やすはたらきがあります。便の容積が増えると、大腸が刺激されて排便をスムーズにする作用が。また、大腸内の細菌により分解されて善玉腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整えるはたらきが期待できますよ。(※12,13)

【Q&A】オクラの栄養はダイエットに役立つ?

A:オクラに含まれるペクチンには、コレステロールを下げたり、糖の吸収を抑えたりするはたらきがあるため、ダイエット中におすすめです。

また、前述したようにオクラにはエネルギー代謝を促すビタミンB1や、免疫力を高めるβ-カロテンなども豊富に含まれており、健康的なダイエットに役立つといえます。(※3,8,14)

【Q&A】オクラの栄養や効果は加熱で失われる?

A:オクラに含まれるビタミンCは熱に弱い性質があります。そのため、調理法によっては摂取できる栄養が減ってしまうこともありますよ。

また、水に溶けだしやすい性質を持っています。ゆでる調理では、ゆで汁に栄養が流れ出てしまうおそれが。ビタミンCを意識的に摂りたい場合には、煮汁ごと食べられるスープにしたり、加熱時間を短くする工夫をしたりするのがおすすめですよ。(※2)

【Q&A】オクラは冷凍すると栄養や効果はなくなる?

A:オクラを冷凍することにより栄養やそのはたらきが失われることは、基本的にはありません。

ただし、冷凍前に洗浄したり下ゆでしたりする際に流出する栄養に関しては、減ってしまうことがありますよ。また、冷蔵庫や常温で保存をしている間に失われる栄養もあるので、冷凍保存するときには新鮮なものを扱いましょう。(※15)
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