ライター : 佐久間愛子

管理栄養士/糖尿病療養指導士/Webライター

オクラの栄養と効果効能

栄養と効果効能

  1. 老化対策に役立つ「ビタミンC」
  2. 免疫力の維持に欠かせない「β-カロテン」
  3. むくみ対策に役立つ「カリウム」
  4. エネルギー代謝に必要な「ビタミンB1」
  5. 造血のビタミン「葉酸」
  6. 丈夫な骨をつくる「マグネシウム」
  7. 血糖値の上昇を抑える「水溶性食物繊維」
  8. 便通を促す「不溶性食物繊維」

老化対策に役立つ「ビタミンC」

オクラには100gあたり11mgのビタミンCが含まれています。ビタミンCは抗酸化作用をもち、体内で発生した活性酸素から組織を守ります。体内で活性酸素が増えすぎると、DNAやたんぱく質などに影響をおよぼし、老化につながるおそれも。

また、ビタミンCは人間の体内では作り出せないため、食事からとりいれる必要があります。(※1,2)

免疫力の維持に欠かせない「β-カロテン」

β-カロテンは体内で必要な分だけビタミンAになる栄養素で、オクラには100gあたり520μg含まれています。

β-カロテンには、鼻やのどなどの粘膜を保つはたらきがあります。粘膜の健康を保つことで、風邪や口内炎対策にもつながるでしょう。また皮膚の健康維持にもかかわり、皮膚の新陳代謝を高めてくれますよ。(※1,3)

むくみ対策に役立つ「カリウム」

カリウムは細胞内液の浸透圧を維持するはたらきがあり、ナトリウム(塩分)の排出も促します。私たちの体は塩分の多い食べ物をとると、体内の塩分濃度を下げようと水分をとり込みます。これがむくみが起きやすくなる要因です。

そのため、塩分の排出を促すカリウムはむくみ対策に役立ちます。(※4,5)

エネルギー代謝に必要な「ビタミンB1」

ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるために必要な栄養素ですビタミンB1が不足するとだるさやむくみ、食欲不振につながるおそれも。

とくに糖質やアルコール摂取が多いひとや運動でエネルギー消費が大きいひとは、意識してとりたいですね。(※6)

造血のビタミン「葉酸」

オクラ100gには110μgの葉酸が含まれています。日本人の食事摂取基準(2020年版)では、18歳以上女性の一日の葉酸推奨量が240μgなので、オクラ9本で推奨量の約1/3がとれる計算です。

葉酸は赤血球の作成を助けるため、「造血のビタミン」とも呼ばれています。貧血対策だけでなく、妊娠~授乳期の女性にも大切な栄養素ですよ。(※1,7,8,9)
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