ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

野菜ジュースを飲むとやせる?それとも太る?

ヘルシーなイメージがあり、手軽に飲めるのがうれしい野菜ジュース。野菜ジュースは、上手に活用すればダイエットに役立つ作用が期待できます。ただし、飲み方によっては太るおそれもありますよ。野菜ジュースのメリットや注意点について詳しく見てみましょう。

野菜ジュースを飲むことで期待できるダイエット効果

効果

  1. 食後の血糖値の上昇をおさえる
  2. 空腹感をおさえる
  3. 便秘の解消と予防に役立つ

食後の血糖値の上昇をおさえる

野菜ジュースのおもな材料である野菜や果物は、食物繊維が豊富な食材。ある研究では、食前に野菜ジュースを飲むことで食後の血糖値の上昇を抑制する作用が認められています。

食物繊維には2種類あり、水溶性と不溶性に分けられます。なかでも水溶性食物繊維は、小腸で栄養素が吸収される速度をゆるやかにして、食後の血糖値の急激な上昇をおさえる作用がありますよ。

食後の血糖値の急上昇が続くと、インスリンが多く分泌され脂肪が貯め込まれてしまうおそれが。食後の血糖値の上昇をおさえる食習慣のひとつとして、野菜ジュースが役立ちますよ。(※1,2,3)

空腹感をおさえる

ダイエット中に空腹感を感じたとき、水を飲んでごまかしたという経験がある人は多いのではないでしょうか?

食物繊維が豊富な野菜ジュースは、空腹感をおさえるのにも役立ちますよ。水溶性食物繊維には、胃腸内をゆっくり移動する特性があります。腹持ちが良いため、お腹がすきにくくなりますよ。

食事と食事の間で時間が空き、つい間食をしてしまうという場合は、野菜ジュースをおやつの代わりにするのもおすすめです。(※4)

便秘の解消と予防に役立つ

食物繊維には整腸作用があり、便秘対策に役立ちますよ。不溶性食物繊維・水溶性食物繊維、どちらも大腸内の環境を良くする腸内細菌に利用され、善玉菌を増やすはたらきがあります。また、不溶性食物繊維は胃や腸で水分を吸収して膨らみ、便の量を増やす材料となりますよ。腸を刺激し、排便をスムーズにする作用が期待できます。

現在、多くの日本人で食物繊維が不足しているといわれています。まずは一日あたり3~4gの食物繊維をプラスすることが目標。日々の生活に野菜ジュースを上手に摂り入れてみましょう。(※1,5)

管理栄養士がおすすめする野菜ジュースダイエットのやり方

やり方

  1. 飲むタイミングは食事をする前がおすすめ
  2. カロリー・糖質量が少ないものを選ぶ
  3. 飲む量は一日1本を目安に
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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