おくずかけをおいしく作るコツ

コツ・ポイント

  1. 干ししいたけの戻し汁を使う
  2. 油揚げの油抜き、糸こんにゃくのアク抜きなど下ごしらえをきちんとする
  3. さやいんげんは食感や色を生かすため煮込まない
素朴なおくずかけは、食材の味わいがしっかりと出る料理です。そのため油揚げの油抜きや、糸こんにゃくの下ゆでなど、下ごしらえを丁寧にするのがおいしく作るコツ。

干ししいたけの戻し汁を活用するのも、味に深みを出す秘訣です。さやいんげんは火がすぐに通り、煮過ぎると食感や色が損なわれるため、最後に加えてさっと煮ましょう。

下ごしらえ

具材を用意する

下ごしらえ済みの具材が並ぶ木製テーブル

Photo by Uli

・干ししいたけは分量の水(1000cc)に浸して半日置き、薄切りにする(戻し汁は取っておく) ・にんじんは幅5mm程度のいちょう切りにする ・里芋は食べやすい大きさに切る ・ごぼうはささがきにして水にさらす ・さやいんげんは食べやすい長さの斜め切りにする ・絹豆腐は1~1.5cm角の角切りにする ・糸こんにゃくは食べやすい長さに切り、塩小さじ1杯(分量外)をもみ込み、熱湯で3分ゆでてザルにあげる ・油揚げは熱湯をまわしかけて油抜きをし、短冊切りにする ・焼き麩は水かぬるま湯に10分ほど浸し、水気を手で絞っておく

作り方

1.野菜を煮る

鍋で野菜を煮る様子

Photo by Uli

鍋に干ししいたけの戻し汁、干ししいたけ、にんじん、里芋、ごぼうを入れて中火にかけます。煮立ったら火を弱め、にんじんがやわらかくなるまで5分ほど煮ます。出てくるアクが気になる場合は取り除きます。

2.糸こんにゃく、油揚げ、絹豆腐を加える

鍋に糸こんにゃく、油揚げ、絹豆腐を加えた様子

Photo by Uli

糸こんにゃく、油揚げ、絹豆腐を加えます。再度煮立たせてから、さらに5分ほど煮ます。

3.味付けする

具材たっぷりの鍋にしょうゆをお玉で加える様子

Photo by Uli

しょうゆとみりんを加えて味見をします。塩気が足りない場合は塩(分量外)をひとつまみずつ加えて味をととのえます。

4.とろみをつける

具材たっぷりの鍋に水溶き片栗粉を加える様子

Photo by Uli

水溶き片栗粉を少量ずつ加えて混ぜます。好みのとろみになるよう、半量加えてから沸騰させてとろみを確認し、足りないようであれば残り半量も加えます。

5.さやいんげんと焼き麩を加える

鍋にさやいんげんと焼き麩を加えた様子

Photo by Uli

さやいんげんと焼き麩を加えてしっかり煮立たせ、1~2分煮て火を止めます。

6.そうめんをゆでる

鍋でそうめんをゆでる様子

Photo by Uli

そうめん(もしくは温麺)をパッケージ表示通りにゆで、やや早めにザルにあげて湯を切り、器に盛ります。

7.盛り付ける

器におくずかけを盛り付ける様子

Photo by Uli

そうめんの上に煮込んだ具材を汁ごとたっぷりかけて完成です。

よくある質問

質問回答
1. おくずかけはいつ食べる料理ですか?お彼岸やお盆の時期以外に、家庭料理として普段も食べる
2. 「すっぽこ」との違いは何ですか?おくずかけは仏前にお供えしたり、法事でもてなすための料理。すっぽこは、法事で裏方を務めた人へのねぎらいのために作られる
3. 「のっぺい汁」との違いは何ですか?おくずかけは法事で食べることが多いが、のっぺい汁は日常的に食される
4. 温麺(うーめん)の代用品はありますか?そうめんで代用が可能。温麺(うーめん)はそうめんよりも少し太い麺でそうめんの一種
5. めんつゆでも作れますか?めんつゆストレートは120~150cc、3倍濃縮は40~50ccを目安に代用できる

郷土料理「おくずかけ」を作ってみて!

疲れを癒したいと思った日のごはんは、「おくずかけ」にしませんか?おくずかけの素朴なおいしさには、ほっと肩の力が抜けるような、不思議な魅力がありますよ。

ご紹介した基本のおくずかけレシピを参考に、冷蔵庫にあるもので作ってみてくださいね。宮城県のあたたかい郷土料理、おくずかけから元気をもらいましょう。

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