ライター : Uli

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「おくずかけ」とはどんな料理?

Photo by uli04_29

宮城県の精進料理

「おくずかけ」は宮城県の郷土料理です。肉類を使わないため、精進料理として仏事にも作られます。

「葛」でとろみをつけることから、「お葛かけ」と呼ばれました。お彼岸やお盆には、ずんだ餅とおくずかけをセットにして、お供えするのも定番なのだそう。

おくずかけに欠かせない「温麺」とは

おくずかけに使用される「温麺(うーめん)」は、江戸時代の宮城県で誕生した麺です。胃病をもつ父のため、息子が油を使わずに作った麺が発祥。その息子の温情にちなんで、「温麺」と名付けられました。

入れる具材は家庭によっていろいろ

おくずかけに入れる具材は、地域や家庭によってさまざまです。基本の具材は、温麺と野菜、油揚げや麩など。季節の野菜や、各家庭で収穫した野菜を入れることもあります。

里芋、なす、さやいんげん、みょうがなどが定番の具材です。元は精進料理のおくずかけですが、家庭によっては肉類を入れることもあるのだそう。

野菜たっぷり。おくずかけのレシピ

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調理時間:40分
※干ししいたけを戻す時間は含みません


野菜をたっぷり5種類使う「おくずかけ」です。とろみをつけたしょうゆ味の汁は、野菜と油揚げなどの具材から染み出たおいしさが特徴。肉類を使わないので、やさしい料理を食べたいときにぴったりですよ。

材料(4人分)

・温麺(うーめん)※……4人分
・干ししいたけ……5個
・にんじん……小さめ1本
・じゃがいも……1個
・ごぼう……1/3本
・さやいんげん……5本
・糸こんにゃく……100g
・麩(あれば豆麩)……10gほど
・油揚げ……1枚
・豆腐……1/2丁
・水(干ししいたけを戻す用)……1L
・しょうゆ……大さじ2と1/2杯~
・みりん……大さじ1杯
・水溶き片栗粉……片栗粉大さじ1杯+水大さじ2杯

※温麺とは、油を使わずに延ばしたそうめんの一種で、麺が短いのが特徴です。温麺がなければ、そうめんで代用しましょう。

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