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沖縄の郷土料理「ジューシー」とは?名前の由来は?
ジューシーの特徴は、豚肉のゆで汁と昆布出汁、そして、ひじきやにんじんなどの野菜を一緒に炊き込んだ沖縄風の炊き込みご飯です。昔から冠婚葬祭の席や季節の行事などでは必ずといってよいほどふるまわれる料理で、家族の健康と子孫繁栄を願って作られます。
沖縄ジューシー豆知識その1
- 【ウンケージューシー】お盆の初日(ウンケー)に、ジューシーをお供えすること。
- 【トゥンジージューシー】冬至(トゥンジー)の日に仏壇にジューシーをお供えすること。
- 【食堂やコンビニのジューシー】食堂では「ジューシー+沖縄そば」のセットが定番。 コンビニでは「ジューシーおにぎり+コロッケ」が人気。
名前の由来
変わったネーミングのジューシーですが、その由来は冷や飯の活用法としてうまれた「雑炊(ぞうすい)」が転じて琉球語となったものとされます。面白いのが、一緒に炊き込む食材によって呼び名が変わることです。
沖縄ジューシー豆知識その2
- 【フーチバージューシー】よもぎ入りのジューシー。
- 【チリビラジューシー】ニラ入りのジューシー。
- 【チンヌクジューシー】里芋入りのジューシー。
味や食感
ジューシーは、豚の出汁が入っているのでコクと甘味があって、全体にほんのり脂を感じる味付け。昆布出汁と合わさっているので食べやすく、具だくさんな料理です。
沖縄ジューシー豆知識その3
- 【クファジューシー】硬めに炊いたジューシー。
- 【ボロボロジューシー】おじや風の雑炊ジューシー。
基本的な「ジューシー」沖縄伝統の作り方
巷には豚をゆでずに作る方法も多々ありますが、この記事では伝統的な作り方を簡単に再現。豚のゆで汁と昆布だしの効いた名品、沖縄料理を自宅で再現しましょう。具材は一般的なものですが、冷蔵庫の残り物でも作れます。また冷めてもおいしいので、たっぷり作って冷凍ストックもおすすめですよ。
材料(4人分)
コツ・ポイント
- 豚肉のバラ肉で作りましたが、本場さながらブロック肉を使うとより沖縄風のごはんになります。
- おかずと一緒に食べる献立として比較的薄味にしていますが、もう少し濃くしたい場合は、昆布つゆを大さじ1杯加えてください。
- お茶碗によそったら、たっぷりの香味野菜をトッピングしくてださいね。ジューシーご飯によく合いますよ。
作り方
1.米を水切りする
Photo by ako0811
米はよく洗って30分程度浸水させておきます。炊く30分程度前にはザルにあげ余分な水気を切っておきましょう。一度浸水し、水切りしておくことで中まで味が染み込みやすくなり、ふっくらとした仕上がりになりますよ。
2.具材の下準備をする
Photo by ako0811
ひじきと干ししいたけは水に浸して戻します。干ししいたけの戻し汁は出汁として使用するので捨てないでくださいね。ひじきは戻したら手でギュッと水気を絞っておきましょう。
Photo by ako0811
豚バラ肉は2カップの水でゆでます。ゆで汁は出汁として使用するので捨てないでください。ゆでる際に出たアクはきれいに取り除きましょう。
Photo by ako0811
具材のサイズはそろえてカットします。5mm角にカットします。
3.出汁を作る
Photo by ako0811
しいたけの戻し汁は、茶こしなどで濾してから使うと、汚れがきれいに取り除かれ透き通った出汁になります。
Photo by ako0811
昆布出汁としいたけの戻し汁と合わせて1カップ、豚肉のゆで汁1カップを合わせます。昆布出汁が薄い場合は、昆布つゆを小さじ1程度加えるとよいでしょう。
4.出汁、具材を加えご飯を炊く
Photo by ako0811
炊飯釜に米と調味料、油、2合メモリまで出汁を加えます。最初に調味料と油を加えてから、メモリまで出汁を加えると水分量がわかりやすく失敗しませんよ。
Photo by ako0811
出汁がメモリ通り加わったら、ひと混ぜしてから具材をすべて上に並べます。具材をのせたら混ぜずにそのまま通常炊きのスイッチを押しましょう。具材を混ぜてしまうと、具材と米が入り混じり炊き方にムラが生じてしまいます。
5.できあがり
Photo by ako0811
炊けたらひと混ぜし、5分程度蒸らして完成です。お茶碗によそって小ねぎの小口切りを散らすと色鮮やかでおいしいですよ。
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