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沖縄の郷土料理「中身汁」の作り方
沖縄のお盆やお正月など、お祝い事の際によく出される「中身汁」は、ソーキやラフテーと並ぶ豚肉を使った沖縄の郷土料理のひとつです。食堂やホテルなど沖縄料理を出すお店でよくみかけます。
中身汁は、豚のモツ(内臓)を使った汁物で、かつおダシと豚のうまみ、しいたけのダシが合わさったうまみ成分のつまった料理です。
材料(6人分)
- 豚のモツミックス 300〜400g
- 豚腕赤肉 200g
- 干ししいたけ 4枚
- こんにゃく(イナムルチ用) 200g(1袋)
- かつおだし 600〜800cc
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下処理用
- 小麦粉 適量
作るときのコツ
- 豚モツは、下処理をしっかりと行えば臭みが残らず柔らかく仕上がります。少し面倒ですが頑張って♪ 下処理のとき、モツと一緒に生姜スライスを少し加えると、臭みが取れやすくなります。臭みが気になる方はぜひお試しください。
- モツは柔らかく弾力がありますが、いろいろな食感があったほうが料理はよりおいしくなるので、赤身肉・こんにゃく・しいたけ・かまぼこなど加えるのが沖縄では一般的です。
作り方
1.豚のモツを茹でて小麦粉でもみ込む
Photo by cestalavie
豚のモツを沸騰したお湯に入れて、しばらく茹でたあと、ざるにあげて水を切ったら、小麦粉をふりかけてもみ込んでいきます。
Photo by cestalavie
モツにまんべんなく小麦粉がゆきわたるように、こすり合わせながらもみ込みます。モツがとても熱いので、しっかりと粗熱をとってからおこなってください。
2.きれいに水洗いする
Photo by cestalavie
豚モツをザルにいれて、小麦粉をしっかりと洗い流すように流水でもみ洗いします。
3.豚モツを茹でる
Photo by cestalavie
茹で汁が白くなるまで茹でます。この時少し臭いがあると思いますが、工程を繰り返していくとだんだん臭いもなくなってきます。しばらく茹でたらざるにあげてお湯をきり、また小麦粉で揉み込んでいく……という作業を2〜3回、茹で汁が透明になるまでくり返します。
4.材料を切って煮込む
Photo by cestalavie
干ししいたけは水に戻して、こんにゃくは袋から出して、水気を切っておきます。
Photo by cestalavie
十分に戻った干ししいたけをスライスし、赤肉もモツの大きさに合わせて食べやすい大きさにカットします。
かつおダシに下処理した豚モツ・こんにゃく・干ししいたけ・赤肉を入れ、コンロに火をつける。はじめは中火にし、沸騰したら少し火を落として30〜40程度煮込みます。このとき、時間をかけて煮込むほど、モツは柔らかくなりますよ。時々味見をしてお好みの柔らかさを確認してください。
途中、アクをすくい取りながら、塩・しょうゆで味を調節して完成です。
簡単に作る方法
処理済みのモツを使う
「下処理が面倒」「忙しくて料理にそんなに時間をかけられない」という方は、すでに下処理が済んだ状態の豚モツを使うのがおすすめです。調理や片付けの手間もはぶけますし、時間を節約することもできます。
圧力鍋を使う
時間短縮のために、圧力鍋を使うのもおすすめ。圧力鍋なら20分程度で完成しますよ。下処理のときにも使用しますが、やはり材料を煮込む段階で使うと便利です。長時間茹でるほど、モツは柔らかくなりますが「そんなに待っていられないよ」という方は、圧力鍋がいいでしょう。
中身汁のおすすめアレンジ
麺を入れて「中身そば」に
豚のうまみとかつおダシがそばにからまったとてもおいしい一品です。豚モツの柔らかい食感と、沖縄そばの食べごたえのある麺がよく合います。豚モツを煮込むための汁に、市販のそばダシを使う場合もあります。
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