【臭い・変色・冷凍焼け】豚肉の冷凍トラブルの対処法

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冷凍した豚肉が臭いとき

豚肉を長く冷凍保存していると、酸化して臭くなる場合があります。冷凍した豚肉が臭いときは、酢を使った調理がおすすめです。さっぱり煮や甘酢煮など、穀物酢を使って煮物にしましょう。においが軽減され、おいしく食べられます。ほかにカレーやシチューに使うのもおすすめです。

解凍して酸っぱい臭いやアンモニア臭がする場合は、腐っているので破棄してください。(※3)

冷凍した豚肉が黒や茶色に変色したとき

生肉の赤色はミオグロビンという色素たんぱく質の作用です。空気中の酸素と結合することで発色しますが、折れ曲がっている部分や重なっている部分は、茶色や黒ずんで見えます。空気に触れると、鮮やかな色に変わるでしょう。ラップで包む際に、重ならないよう広げておくと防げます。

また、くすんだ色になっているものは冷凍焼けです。食材を長い間冷凍保存した際に起こりますが、密封できていなかったり、冷凍と解凍を繰り返すことでも生じます。腐っているわけではありませんが、味は落ちているので早めに食べ切るのがよいです。

解凍してベタベタしている場合は、腐っているので破棄してください。(※4,5)

冷凍した豚肉が冷凍焼けしたとき

豚肉を適切に冷凍保存できていないと、冷凍焼けしてしまうことがあります。腐っているわけではないので、加熱調理して早めに食べましょう。

また豚肉の冷凍焼けを防ぎたいときは、「下味冷凍」も役に立ちます。下味の調味料が豚肉に入ることで、肉の水分が抜けるのを防ぎ、酸化も抑えてくれるのです。下味をつけて保存しておくと、あとの調理も簡単。ぜひ下味冷凍のレシピも確認しておきましょう。(※5,6)

豚肉を上手に冷凍・解凍しよう

さまざまなバリエーションの料理に使える豚肉は、ストックがあると毎日の食事作りに大助かり。適切に冷凍して上手に解凍できれば、おいしさが長持ちするのでとても役に立ちますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
【参考文献】
(2022/06/22参照)

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