
ライター : kii
調理師
製菓衛生師、食育インストラクター、フードコーディネーター。「おいしい料理で人を幸せにする」をモットーに、レシピやお料理のコツなどの情報発信を行っています。ブログやYouTubeで…もっとみる
ペペロンチーノ、上手に作れる?
シンプルな味付けだけど、とても難しいペペロンチーノ。お家で作ってみたら、分離してしまって悲惨な状態に……なんて悲しい経験はありませんか?そこで今回は調理師の筆者が、基本のペペロンチーノの作り方を解説します!
簡単でおいしいアレンジレシピもご紹介していきますよ。基本をマスターすれば、アレンジだって無限大!お好きなアレンジレシピにチャレンジしてみてくださいね。
実は単純!名前の由来
日本では「ペペロンチーノ」と呼びますが、イタリアでは「スパゲティ アーリオ オーリオ ペペロンチーノ」といいます。イタリア語では、「アーリオ=にんにく」、「オーリオ=オリーブオイル」、「ペペロンチーノ=唐辛子」という意味です。
実は、使う食材の名前を並べただけの、単純な名前なんですよ。まるで名前も、シンプルな調理方法を表しているみたいで面白いですね。
ちなみに、1人分のペペロンチーノのカロリーは約500kcalほど。ミートソーススパゲティ(約710kcal)カルボナーラ(約740kcal)と比べると、低カロリーであることが分かります。
簡単!本格ペペロンチーノの基本の作り方
ではここからは、調理師直伝のペペロンチーノの作り方をご紹介します。パセリを加えないレシピが多いですが、食べたあとににんにくの香りが気になりづらくなるため、ここでは加えて作っていきます。
材料(2人分・620kcal)
・スパゲティ 160g
・にんにく 1片
・パセリ 1枝(約5g)
・唐辛子 1本
・オリーブオイル 40cc
・水 20cc
・スパゲティのゆで汁 60cc
【パスタ用】
・水 2L
・塩 20g
作り方
1. スパゲティを茹でます。
沸騰させたお湯で、スパゲティを茹でます。記載の時間の1分前に、ザルに上げます。ゆで汁は、60cc以上とっておきましょう。
2. パセリをみじん切りにします。
パセリを洗って水気をとり、手で葉の部分だけをちぎってみじん切りにします。※茎は使いません。
半分はソース用、もう半分は飾りに使うので、2つに分けておきましょう。
3. 唐辛子の種をとって、お好みの大きさに切り分けます。
軸がついている場合は固いので取り除き、手で半分に折って種を取り出します。
お好みの大きさに切り分けます。※細かくするほど辛くなります。
4. にんにくをみじん切りにします。
皮をむいて先端の固い部分を切り落とし、縦半分に切ります。目の部分は焦げやすく、えぐみになるので、取り除きましょう。
手でも簡単に取ることができます。匂いが気になる方は爪楊枝を使うと便利です。
みじん切りにします。
5. にんにくと唐辛子を、オリーブオイルで炒めます。
にんにく、唐辛子、オリーブオイルを、冷たいフライパンに入れます。
こうすれば、にんにくが跳ねませんし、にんにくのよい香りを引き出しやすくなります。
入れたら火をつけて、弱火でじっくりと炒めます。
焦げると香りが悪くなり、苦くなってしまうので、絶えずフライパンをゆすりながら弱火で炒めましょう。
6. パセリを加えて炒めます。
にんにくのよい香りを十分オリーブオイルに移したら、パセリを加えて風味をつけましょう。
7. パスタのゆで汁を加えて乳化させます。
パスタのゆで汁を加えます。このとき、強火にしながらフライパンを絶えずゆすり、トングなどでしっかり混ぜ合わせると失敗しにくいです。このゆで汁(水)とオリーブオイル(油)がしっかり混ざり合うことを乳化といいます。
※唐辛子は飾りに使うため、ここで取り出します。
8. 茹で上がったスパゲティを加えて絡めます。
手早く、スパゲティとオイルを混ぜ合わせます。
※分離してしまった場合は、パスタのゆで汁を加えて混ぜ合わせてください。
9. 味見をして、盛り付けます。
味見をします。味が足りない場合は塩で調整しましょう。お好みでブラックペッパーを加えても、味が引き締まっておいしいですよ。
お皿に盛り付けます。スパゲティを丸めるように盛り付けると、見た目もきれいですし、冷めにくく最後までおいしくいただけます。
10. パセリと唐辛子を飾って完成です。
レシピのポイント
1. パセリを加えて、にんにくの香りを爽やかに。
パセリの爽やかな香りは、にんにくのにおいを和らげることができます。食べてからもにんにくのにおいが残りにくいので、女性の方はぜひパセリを加えて作ってみてください。
2. スパゲティを茹でるときは、必ず塩を加える。
シンプルな味付けのスパゲティは、あとで味の調節をすることが難しいです。いくらあとで塩を加えても、表面だけしょっぱくなってしまい、味がのりません。茹でるときにお湯の分量に対して1%の塩を加えることで、スパゲティの中までしっかりと塩味がついておいしくなります。
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