
ライター : OKINA
〝本当においしいとは何か〟思索する日々を送る自称おじいちゃん。 目標は千年生きられる不老長寿食を見つけること。
ペペロンチーノにおすすめの具材は?
ペペロンチーノの正式な呼び名は、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ。イタリア語で、アーリオはニンニクを、オーリオは油(特にオリーブオイル)を、ペペロンチーノはトウガラシを意味します。つまりこれら3つの基本素材を、ソースに用いたパスタ料理こそが、ペペロンチーノなんです。
しかしイタリアでは、どこのレストランにもペペロンチーノは、メニュ-に載っていないそうです。なぜなら、イタリアでは本来ペペロンチーノは、家で食べるもの! シンプルすぎて、おいしいレストランに行ってまで頼む料理ではないからです。でも逆に考えれば、家でガンガン作って食べたい、家庭のパスタであるとも言えます。
そしてここはイタリアではなく、日本! 正式なペペロンチーノにこだわる必要はまったくないし、むしろここにほかのパスタ同様いろいろな具材を入れて、もっとおいしく食べちゃっていいんです。
具材を入れるタイミングは?
ペペロンチーノのコツは、なんといっても乳化にあります。乳化とは簡単に言えば、水と油が均一に混ざり合った状態のこと。たがいには混ざり合わない水と油を、ゆで汁などをつなぎにして、撹拌(かくはん)することで調和させます。うまく乳化できると不思議なことに、パスタの粉っぽさやソースの油っぽさが消え、食べやすくなります。
具を入れる場合は、乳化させる(茹で汁を入れる)前に入れるのがポイント!あらかじめ具材に火を通しておくなら、茹で汁と同じタイミングでかまいません。とにかくゆで汁を入れたら、手早く仕上げるのが、おいしいペペロンチーノを作るコツです。
そこで今回は、そんな乳化技もふまえながら、おすすめの具材別に作れる、おいしいペペロンチーノのレシピをご紹介していきたいと思います。
定番!キャベツを使ったレシピ4選
1. かさましキャベツとシラスのペペロンチーノ風
キャベツが主役のペペロンチーノです。パスタを茹でている間にキャベツとしらすを炒めて、茹で上がったパスタを加えて炒めれば出来上がりです。味つけには白だしを使い、和風な仕上がりにしています。
2. 春キャベツとそら豆のペペロンチーノ
春においしいそら豆とキャベツを組み合わせたペペロンチーノ♩ アンチョビと黒コショウで味を引き締めます。旬の時期には、ぜひ作りたいペペロンチーノです。
3. 牡蠣とキャベツのペペロンチーノ
キャベツと牡蠣のオイル漬けをつかったペペロンチーノです。キャベツを千切りにしているのでパスタとなじみ、食べやすい仕上がりになっています。牡蠣のオイル漬けは、オイルにも旨みが詰まっているので一緒に炒めてくださいね。ちょっと特別な日のランチなどにもおすすめなレシピです。
4. あさりとキャベツのペペロンチーノ
あさりの旨味が絶妙なペペロンチーノ。パスタとキャベツが、あさりのソースを吸って、誰でもおいしく作れます。あさりに塩気があるので、パスタを茹でる時の塩分は控えめに! キャベツは茹ですぎず、食感を残すとシャキシャキした舌触りを楽しめます。