ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

エビをおいしく冷凍保存!

ぷりぷりの食感がたまらないエビはメイン料理としてはもちろん、お皿にのせるだけでも豪華さがプラスされる食材ですよね。食卓が一気に華やぎますよね。おめでたい日にも登場するエビは、日頃のお料理はもちろんのこと、おもてなし料理にも使用したいもの。

使おうと思って多めに買っておいても使いきれず悪くしてしまい、ムダにしてしまった経験はありませんか?せっかくのエビを台なしにしてしまわないためにも、買ってきたら冷凍保存してしまうとよいですよ。今回は、エビのおいしさを保ちながら冷凍する方法や、冷凍保存したエビの活用レシピもご紹介します。

冷凍した場合の消費期限は?

エビを冷凍保存した場合の消費期限は2〜4週間。冷蔵保存よりもずっと長持ちします。すぐに使う予定がない場合や、一度に使い切れないと思ったときは、すぐに冷凍してしまうとよいですよ。

冷蔵の場合は?

エビを冷蔵した場合の保存期間は2〜3日と、冷凍ほどは日持ちしません。買ったその日のうちに使うのであれば冷蔵保存でよいでしょう。

冷凍焼けに注意

冷凍焼けとは?

冷凍焼けとは、食材を長期間冷凍保存をすることで食材の水分が抜け、油脂が酸化してしまうこと。冷凍焼けした食材は、食感はパサつき、風味も落ちてしまいます。素材の表面に変色が見られたり、冷凍庫内の匂いがうつってしまったりと、食材本来のよさをうしなってしまう原因なんですよ。冷凍焼けした食品は健康面に害を及ぼすことはありませんが、おいしさは損なわれてしまいますので注意してくださいね。

冷凍焼け防止のポイント4つ

1.空気に触れさせない
空気に触れた状態でエビを冷凍すると、乾燥をまねき、空気中に含まれる酸素によって酸化して品質を劣化させます。空気に触れさせないためには、真空状態にすることが必要ですので、ラップを使って隙間なくぴっちり包んで保存しましょう。包んだものをさらにジップ付きの保存袋へ入れるとよりよいですよ。
2.庫内の温度上昇を防ぐ
一般的な家庭の冷凍庫は面積が小さいため、少し開けるだけで庫内温度はすぐに上昇してしまうため、開け閉めが多いほど冷凍食品は溶けて冷凍焼けを起こします。また、庫内に保存食材が多くあると庫内の冷却がゆるくなってしまい、食材がきちんと冷凍されない原因にも。冷凍庫の開閉回数に気をつけて、冷凍庫内にものを入れすぎないこともポイントになります。
3.急速冷凍する
急速冷凍は食材の細胞を破壊せずに冷凍することができます。細胞の破壊を防いで冷凍ができると、鮮度や品質を保ち、冷凍焼けも抑えることができます。市販の冷凍食品は製造工場で急速冷凍が基本的にされているため、多くの商品が品質のよい状態のまま長期間の保存ができるのです。
4.長期保存をなるべく避けて早めに食べる
長期間冷凍できるとはいえ、日が経つにつれて品質の劣化はすすみます。また、家庭の冷凍庫は、開閉や外部の環境などによって常に一定の温度を保つことはむずかしいため、冷凍庫で保管していたとしても、なるべく早く食べるようにしたいですね。

エビの冷凍保存の仕方

編集部のおすすめ