コーヒーとたばこの組み合わせ

たばこに含まれるニコチンやタールは、血行を悪くするため唾液の分泌が低下し、口臭につながることがあります。タールには独特のにおいがあり、口臭と感じる人もいるでしょう。

さらに、コーヒーは利尿作用があるため体内の水分量とともに唾液の分泌も低下させます。これによって、歯や舌の表面についた口臭の原因となるタールが増加してしまい、口臭を悪化させるおそれも。

喫煙者にとってコーヒーとたばこは最高の組み合わせかもしれませんが、口臭で周囲に迷惑をかける可能性を常に頭に入れておきましょう。(※2,11,12)

空腹時のコーヒー

空腹時には、特に口臭が強まる傾向にあると言われています。この状態を、「飢餓口臭」といい、唾液の分泌量が減って細菌が増殖し、口臭の原因物質がたくさん作られるためにおこる症状です。

この状態でコーヒーを飲んでしまうと、利尿作用によりさらに唾液の分泌が低下し、口臭が悪化することがあります。さらにコーヒーに含まれるカフェインが胃液の分泌を促すため、飲む量によっては胃の荒れを引き起こす可能性があります。そのため、消化不良を起こしてしまうと臭いの原因に繋がるため注意しましょう。

食事や水分をしっかり摂取して唾液の量を増やせば口臭は弱まる場合があるので、空腹時には軽い食べ物や水分を補給するようにしてください。(※2,3,5,13)

のどが渇いているときのコーヒーにも注意

空腹のときと同様、のどが渇いているときも口の中は口臭がおこりやすい状況となります。口の中が渇いているときには唾液量が減少し、菌が繁殖しやすいためです。

緊張しているときはこの症状が起こりやすく、その状況でコーヒーを飲むと、口腔内の菌が活発化し、さらに口臭が発生しやすくなってしまいます。

緊張しているとき、リラックス効果のあるコーヒーを飲んで落ち着きたいという人も多いかもしれませんが、口が渇いているときにはコーヒーよりも水やお茶がおすすめです。(※1,14)

口臭対策をして、コーヒーのある暮らしを楽しみましょう。

仕事中や朝の一杯に、コーヒーは欠かせないという人も多いですよね。そんなコーヒーが口臭の原因になるとしたら、飲むのをためらってしまうかもしれません。

しかし、コーヒー中毒という言葉もあるくらい、コーヒーと私たちの生活は密接に結びついています。これからもおいしくコーヒーを飲むために原因を知り、しっかりと対策をしておくようにしましょう。

口臭は自分では気づきにくいものなので、口臭対策を習慣づけるようにしたいですね。紹介した方法は簡単に試せるものばかりなので、ぜひ実践して、これからもコーヒーのある暮らしを満喫してください。
【参考文献】
(2020/05/19参照)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ