ライター : 相羽 舞

管理栄養士

コーヒーを飲むだけで二日酔いが治るわけではない

この記事ではコーヒーに期待できる二日酔いへの作用をご紹介しますが、コーヒーを飲んだだけで二日酔いが治るというわけではありません。コーヒー(カフェイン)の作用には個人差があり、過剰摂取にも注意が必要です。

二日酔いを治すには、水分を十分に摂ってなるべく安静に過ごし、必要に応じて症状に合わせた薬を服用するといった対処をしてくださいね。(※1,2)

二日酔いの原因とは

原因

  1. アルコールの摂り過ぎ
  2. アルコールの刺激による胃の不調
  3. 脱水

アルコールの摂り過ぎ

アルコールを飲み過ぎたあとに起こる二日酔い。原因のひとつは「アセトアルデヒド」という物質と考えられています。アルコールが体内に吸収され、肝臓で分解されることででき、さまざまな不調の要因になる成分です。

アルコールを摂り過ぎると、肝臓が処理しきれずに増えたアセトアルデヒドにより、胃の不調や吐き気、胸やけ、頭痛などの症状が現れます。(※3)

アルコールの刺激による胃の不調

アルコールは胃の粘膜を刺激し、胃酸の分泌を促すことが特徴。そのため、アルコールを飲み過ぎると胃痛を引き起こす場合があります。

またアルコールは食道の運動を低下させる作用もあり、胃酸が逆流し炎症や胸やけの原因にも。特に空腹のときに飲んだり、度数の高いお酒をストレートで飲んだりすると胃への負担が大きくなります。(※4,5)

脱水

お酒を飲むと喉が潤うように感じるかもしれませんが、アルコールには利尿作用があり、実は脱水になりやすいのです。アルコールは体内に吸収されアセトアルデヒドとなり、さらに分解されて尿や汗、呼気などから排出されます。

アセトアルデヒドの分解に関わる酵素のはたらきには水が必要です。また体内の水分が不足していると排出もされにくくなってしまい、二日酔いの原因となります。(※6)

二日酔いにコーヒーは効果的か

ポイント

  1. カフェインには頭痛をやわらげる効果がある
  2. カフェインが肝臓の機能を助ける
  3. 飲む量や飲み方にコツがある
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