ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

健康効果が期待できる「カフェイン」とは?

カフェインとは「アルカロイド」と呼ばれる成分の一種で、コーヒー豆や茶葉に含まれています。実は、エナジードリンクやかぜ薬にも入っていますよ。

眠気覚ましに役立つことは広く知られていますが、ほかにもさまざまな作用が期待できます。さらに詳しくみていきましょう。(※1)

眠気覚まし以外も!カフェインの効果効能5選

カフェインの効果効能

  1. 眠気を抑える
  2. 疲労感を抑える
  3. 老廃物の排出を促す
  4. 片頭痛の対策に役立つ
  5. 脂肪の代謝をサポート

1. 眠気を抑える

眠気を感じたときはカフェインを摂取することで、眠気を抑えられますよ

カフェインは、神経を鎮静させる物質である「アデノシン」と構造が似ています。カフェインはアデノシンが本来結合する場所に結合し、アデノシンのはたらきを阻害。これにより神経が興奮して脳が覚醒し、眠気覚ましに役立ちます。(※1,2)

2. 疲労感を抑える

人が疲労を感じるメカニズムは、脳内にあるアデノシン受容体というところに、アデノシンが結合するため。

先ほども述べたように、カフェインはアデノシンと構造が似ています。アデノシンの結合する場所にカフェインが結合することで、疲労感を感じにくくなるといわれていますよ。(※3)

3. 老廃物の排出を促す

カフェインには利尿作用があります。尿の量が増えることで、血液中の余分な水分や老廃物の排泄を促すはたらきもあるとされていますよ。

カフェインの利尿作用によって脱水を引き起こすのではと心配になりますよね。しかし、飲料水とコーヒーを飲んだ場合で体水分量を比較したところ同等であると示されています。コーヒーを飲んだからといって過剰に水分が出ていく心配はありません。(※1,4,5,6)

4. 片頭痛の対策に役立つ

日常生活にも支障をきたす頭痛。カフェインには血管収縮作用があるため、脳の血管が拡張することで起きる片頭痛の対策に役立ちます。

ただし、カフェインが血管を収縮させるのはあくまでも一時的なもの。また、カフェインの摂り過ぎにより片頭痛を起こすおそれもあるため注意してくださいね。(※7)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ