ライター : ニコライ

グルメライター。スイーツやお店の紹介、コラムまで食に関することは幅広く書いていこうと思います。日本酒が好きで飲み歩きも多いこの頃。旅行先のカフェに行くのも好きです。どうぞ宜…もっとみる

実は3つもある「茶飯」

茶飯とは、お醤油などで味をつけたご飯、もしくはお茶と一緒に炊き上げたご飯のこと。地方によって具材やお茶の種類が変わり、大きくわけて3種類あります。 ひとつ目の「桜飯」と呼ばれ、少量のお醤油と出汁などで炊き上げたもので、茶葉は加えないもの。東京のおでん屋さんで食べられるところから、「おでん茶飯」「きがら茶飯」とも呼ばれる味付けご飯です。 もうひとつは、奈良の郷土料理の「奈良茶飯」 研いだ米に水の代わりに、ほうじ茶を加えて炊き上げたものです。仕上げに塩と抹茶を混ぜることもあるんですよ。 最後のひとつは、静岡の郷土料理の「茶飯」 水の代わりに緑茶を加えて炊き上げたものです。お茶の名産地である静岡でよく食べられる茶飯です。 次からは、これら3つの茶飯について詳しくご紹介していきます。

江戸から続くおでん茶飯「桜飯」

Photo by migicco

桜飯は、お米に醤油や塩、みりんを加え炊き上げたご飯のこと。地方によってはタコを入れたり(いわゆるタコ飯)、塩漬けした桜の花を散らす風習があります。東京の下町にあるおでん屋さんで、おでんと一緒にいただくことも多い茶飯です。 また、江戸時代から続く静岡県遠州地方(特に浜松市周辺)の郷土料理でもあります。長岡藩の家老も好物だったらしく、昔から合格祈願やお祝い事など縁起物とされていたそうです。

さまざまな名前を持っている

この茶飯は、炊きあがり薄茶色のご飯がうっすら色づくところから、「桜飯」「おさくらごはん」と呼ばれています。また、黄褐色を表す木枯色になぞらえて「きがら茶飯」、おでん屋さんでよく食べることから「おでん茶飯」など、さまざまな愛称で親しまれる茶飯です。

桜飯の作り方

さっぱりとした風味を楽しめる桜飯をご紹介します。こちらはタコを加えない一番オーソドックスなレシピ。夏場はもちろん、冬場でも軽めのごはんで胃を落ち着かせたいときにぴったりなひと品です。最後に大葉と生姜を千切りにして飾りつけても爽やかでいいですね。

奈良県の郷土料理「奈良茶飯」

奈良茶飯はその名のとおり、奈良発祥の郷土料理。ほうじ茶や煎茶を使って炊き込みご飯のように作る茶飯です。大豆や小豆などの豆類、焼いた栗、野菜などを加えて、醤油で味つけ、最後にお茶を入れる場合もあります。 その歴史はとても古く、江戸時代初期に書かれた「料理物語」に、茶を袋に入れ大豆などと煎じて炊いたことが記されています。

奈良茶飯の作り方

ほうじ茶を使って炊き上げた奈良茶飯のレシピです。香ばしさとコクが加わった味わいは、桜飯とはまた違った旨みを感じられますよ。 伝統的な豆類を加えたアレンジのほか、炊き込みご飯のようにこんにゃくやごぼう、きのこ類を加えてもおいしくいただけます。
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