抗酸化作用をもつ「セレン」

セレンは必須ミネラルの一種で、活性酸素から体を守るはたらきを持ちます。活性酸素は多く作られ過ぎると細胞を傷つけ、老化の原因となるため、余分な活性酸素はセレンのような抗酸化作用を持つ成分で取り除くことが大切です。

セレンは特に細胞膜にも含まれる脂質の酸化を抑えるため、目や呼吸器の粘膜、血管の老化対策として摂り入れるとよいでしょう。(※10,11)

アナゴとうなぎはどこが違うの?

アナゴとうなぎの違いとは

アナゴとうなぎは見た目も似ているように同じウナギ目の魚ですが、住む場所に違いがあります。アナゴは一生を通して海に生息するのに対し、うなぎは産卵から孵化するまでは海で、それ以外の時期は淡水に生息するのが特徴です。

味としてはアナゴが淡白であっさりめであるのに対し、うなぎはこってりした味わいという違いがあります。(※12)

アナゴとうなぎの栄養成分の違い

アナゴとうなぎでどのくらい栄養成分が違うのか、100gあたりの数値を紹介します。
100gあたりアナゴうなぎ
エネルギー(kcal)146228
糖質(g)Tr0.3
タンパク質(g)17.317.1
脂質(g)9.319.3
ビタミンA(μgRAE)5002400
ビタミンD(μg)0.418.0
ビタミンE(mg)2.37.4
ビタミンB1(mg)0.050.37
ビタミンB2(mg)0.140.48
(※1,13)
アナゴとうなぎを比較するとタンパク質量はほとんど変わりませんが、うなぎは脂質の量がアナゴの2倍近くあるのが特徴です。それによりエネルギーもウナギの方が多く、味わいの差にもつながっています。ほかにもビタミン類はそのほとんどがうなぎの方が多いです。(※1,13)

アナゴを食べるときのポイントを解説

寿司や丼の糖質に注意

アナゴそのものには糖質はほとんど含まれないため、ダイエット中にも向いている食品といえますが、食べ方によっては糖質や脂質が多くなってしまうため注意が必要です。寿司や丼物の場合はごはんの量が多く、糖質を摂り過ぎてしまいます。

また、甘辛いタレで煮てあるものや、てんぷらなどは糖質や脂質が追加されているため、食べ過ぎないように気をつけましょう。

おすすめの食べ方を紹介

アナゴの栄養を無駄なく摂り入れるには焼くか煮る方がおすすめです。アナゴに豊富に含まれるDHAとEPAは酸化されやすく、揚げると半分近く減少します。

天ぷらよりは損失が少ない焼き物か、溶け出した煮汁ごと食べられる煮アナゴを選びましょう。白焼きであればよりヘルシーです。煮アナゴやかば焼きは調味料によって糖質が増えるため、食べ過ぎには注意しましょう。(※7,14)

アナゴに含まれる栄養を知って積極的に食べましょう

アナゴは脂質が少なく低カロリーでタンパク質をはじめとする栄養素が豊富に含まれています。うなぎと比較すると少ない栄養素もありますが、脂質とカロリーが少なく、それらを抑えたい方には向いている食品です。アナゴの栄養を無駄なくおいしく食べて豊富な栄養を摂取しましょう。
【参考文献】
(2023/07/21参照)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ