ライター : 川島 尚子

管理栄養士 / パティシエ

アナゴにはどんな栄養素が含まれているか解説

アナゴに含まれる栄養

  1. 体中で使われる「タンパク質」
  2. 目や肌の健康に必須「ビタミンA」
  3. 体に良い油「DHA・EPA」
  4. 血を作るのに欠かせない「ビタミンB12」
  5. 骨や歯の健康のために「ビタミンD」
  6. 抗酸化作用をもつ「セレン」

体中で使われる「タンパク質」

アナゴは良質なタンパク質が豊富に含まれる食品です。タンパク質は筋肉や内臓、肌や髪の毛など目に見える組織以外にも、ホルモンや酵素などの目に見えないものまでさまざまな組織に含まれています。人が生きていく上で欠かせない栄養素で、不足すると体力や免疫力が落ちるため、注意が必要です。(※1,2,3)

目や肌の健康に必須「ビタミンA」

ビタミンAは目や肌の健康を保つために必要な栄養素です。不足すると暗いところで視力を保てず、見えづらくなります。皮膚や粘膜も乾燥が起こったり、角質が厚く硬くなったりし、それによって外部から菌やウイルスが侵入しやすくなって感染症にかかりやすくなるため注意が必要です。(※4)

体に良い油「DHA・EPA」

アナゴに含まれる脂質のほとんどは不飽和脂肪酸です。そのなかでもDHAとEPAと呼ばれる不飽和脂肪酸を豊富に含みます。

DHAは脳の細胞に存在し、情報を伝達する能力を高めるはたらきを持ち、EPAから体内で作ることもできる栄養素です。EPAは脳内には入れませんが、血流を良くする作用を持ち、体内で合成できないため食品から摂取する必要があります。(※5,6,7)

血を作るのに欠かせない「ビタミンB12」

アナゴに豊富に含まれるビタミンB12は、水溶性のビタミンの一種で葉酸と一緒に血液を作る際に必要となる栄養素です。不足することで貧血になることがあります。

ほかにも疲れやすくなる、憂うつな気分になる、神経や感覚に異常が出るなどが代表的な症状です。余分に摂取しても吸収されないため、毎日こまめに摂る必要があります。(※8)

骨や歯の健康のために「ビタミンD」

ビタミンDはカルシウムと並んで骨や歯を健康に保つために欠かせない栄養素です。カルシウムの吸収を促すはたらきや血液中のカルシウム濃度を調整するはたらきを持ちます。

ビタミンDが不足すると、カルシウムをうまく吸収できなることでカルシウム不足になり、骨がもろくなることがあるため、意識して摂取するようにするようにしましょう。(※9)
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