ライター : shoko

管理栄養士 / パティシエ

ココナッツミルクの栄養と効果を解説

エスニック料理の人気が高まったことで、スーパーなどでもエスニック食材を手軽に買えるようになりました。ココナッツミルクもタイカレーをはじめとした料理やデザートの材料としてよく使われることから、よく目にするようになった食材のひとつです。そこで実際に含まれる栄養とそのはたらきについて具体的に解説します。

ココナッツミルクに含まれる栄養とその効能

ココナッツミルクに含まれる栄養素

  1. ダイエットに向いている「中鎖脂肪酸」
  2. 貧血の予防に「銅・鉄」
  3. 骨や歯の健康を保つ「マグネシウム」
  4. むくみ解消にも「カリウム」

ダイエットに向いている「中鎖脂肪酸」

ココナッツミルクに含まれる脂質は、飽和脂肪酸のうち中鎖脂肪酸と呼ばれる脂肪酸です。脂肪酸の分類は分子の長さで決まり、一般的な油は長鎖脂肪酸でできています。中鎖脂肪酸は分子の長さが短い分、エネルギーとして使われやすく、脂肪が体につきにくいのが特徴です。

ココナッツミルクには脂質が多く含まれますが、ダイエット向きだといえます。(※1,2)

貧血の予防に「銅・鉄」

ココナッツミルクには銅と鉄の2種のミネラルが含まれます。赤血球に含まれるヘモグロビンを作る際に必要となるのが銅と鉄です。

鉄はヘモグロビンの材料となり、銅はヘモグロビンを作るのを助けるはたらきを持ちます。ヘモグロビンが作られないと貧血の原因となるため、ココナッツミルクは貧血の対策としてもおすすめです。(※3,4,5)

骨や歯の健康を保つ「マグネシウム」

マグネシウムは骨や歯の健康に関わる栄養素です。リンやカルシウムとともに骨や歯に含まれるほか、筋肉や脳、神経にも存在しています。

マグネシウムが不足すると骨がうまく作れなくなり、不整脈やけいれん、抑うつ感など、筋肉や神経に関わる不調も現れるため、不足しないように摂取しましょう。(※6)

むくみ解消にも「カリウム」

カリウムはナトリウムの排泄や筋肉の収縮に関わる成分です。塩分を摂り過ぎると、体は体液の濃度を保つために水分をため込みます。このときに現れるのがむくみです。

カリウムは余分なナトリウムを体の外に出すことで体液の濃度を調整し、むくみの対策に役立ちます。普段から塩分の摂取量が多い方は意識して摂りましょう。(※7)
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