ライター : 相羽 舞

管理栄養士

アーモンドミルクとは

アーモンドミルクとは、アーモンドを原料に作る植物性の乳飲料のこと。

アーモンドをそのまま食べるより、細胞壁を砕いて液状にすることで、栄養素が吸収されやすくなるのがメリットです。アーモンドの含有率は製品により異なり、約8~12%と幅があります。

アーモンドミルクは牛乳や豆乳と同様に市販品として手に入れるほか、家庭でアーモンドから手作りすることも可能です。作り方はアーモンドを水に漬けて皮を剥き、水とともにミキサーにかけ、ガーゼで濾して絞るだけ。アーモンドの濃さを、自分好みに調整できますよ。(※1,2)

アーモンドミルクの効果効能

効果効能

  1. 便秘対策
  2. 抗酸化作用
  3. 血流を促す
  4. コレステロールの上昇を抑える

便秘対策

アーモンドミルク1杯(200ml)あたりには、食物繊維が0.7g含まれています。

食物繊維は便の量を増やす作用があり、便秘対策に欠かせない栄養素です。また、腸内細菌を増やすはたらきがあるため、腸内環境を整えるのにも役立ちます。

食物繊維は、一般的な日本人の食生活において不足しやすい傾向にあります。アーモンドミルクを飲むことで、無理なく食物繊維の摂取量を増やせますよ。(※3,4)

抗酸化作用

アーモンドミルク1杯(200ml)あたりには、ビタミンEが6.6mg含まれています。

ビタミンEには抗酸化作用があり、老化や免疫力の低下の原因となる「活性酸素」のはたらきを抑えます。

また、ビタミンEは、細胞内において「過酸化脂質」の生成を抑える作用があります。過酸化脂質は皮膚細胞を傷つけ、シワを引き起こすおそれが。ビタミンEは健康的な肌を保ちたい方におすすめの栄養素です。(※3,5,6)

血流を促す

アーモンドミルクに多く含まれるビタミンEには、末梢血管を拡張する作用があります。血流が促されるため、手足の冷え対策に役立ちますよ。

ビタミンEが不足すると血行が悪くなり、冷えやすくなるほか、肩こりや頭痛の原因となります。アーモンドミルクやナッツ類などのビタミンEが豊富な食品を摂り、対策しましょう。(※7,8)

コレステロールの上昇を抑える

アーモンドミルクには、一価不飽和脂肪酸の一種である「オレイン酸」が多く含まれています。オレイン酸は体内でも合成され、血中の悪玉コレステロール濃度を下げる作用がありますよ。

また、オレイン酸は不飽和脂肪酸のなかでも酸化しにくく、加熱にも強い特徴があります。アーモンドミルクはそのまま飲むほか、加熱調理にも使いやすいですよ。(※2,9,10)
※アーモンドミルクは、体質によってアレルギーを発症するおそれがあります。体に異変を感じた場合は直ちに使用をやめ、かかりつけの病院・医師の指示に従ってください。
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