馬肉の栄養がすごい！はたらきを知って上手に摂り入れよう

ライター : 椛嶋貴子

管理栄養士

馬肉は栄養価がすごい？

馬肉は脂質が少なく、たんぱく質を豊富に含んだ低カロリーで高たんぱくな食材です。鉄やビタミンB12、ナイアシン、カルシウム、亜鉛など、さまざまな栄養素が含まれます。普段食べる機会が少ないかもしれませんが、栄養価の高さを知って、摂り入れてみましょう。（※1）

馬肉に含まれる栄養とその特徴

馬肉の栄養

体をつくる「たんぱく質」
不足しがちな「鉄」
体の調子を整える「ビタミン類」
健康な骨を作るのを助ける「カルシウム」
お疲れ気味な方に嬉しい「グリコーゲン」
新陳代謝を高める「亜鉛」

体をつくる「たんぱく質」

馬肉には、100gあたり20.1gのたんぱく質が含まれています。たんぱく質は、体の基礎をつくる重要な栄養素です。

筋肉はたんぱく質で構成されており、たんぱく質の不足は筋力の低下につながります。筋力が低下すると代謝が落ちてしまい、抵抗力が低下して風邪をひきやすくなることも。また、たんぱく質の不足は、月経不順や成長期の子どもの成長に影響するおそれもあります。

たんぱく質は、性別や年齢を問わずしっかりと摂取したい栄養素ですね。（※1,2）

不足しがちな「鉄」

馬肉には、100gあたり4.3mgの鉄が含まれています。

鉄は酸素を体中に運ぶヘモグロビンを作る材料として欠かせない栄養素です。不足すると貧血の原因となり、疲れやすさや頭痛などをはじめとした不調につながります。特に女性は月経や妊娠、出産によって必要量が増えますよ。

痩せ願望による無理なダイエット、食事制限で不足しないよう注意が必要です。（※1,3,4）

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体の調子を整える「ビタミン類」

馬肉に特に多く含まれるビタミンはビタミンB12 とナイアシンです。馬肉100gあたりにビタミンB12は7.1μg、ナイアシンは5.8mg含まれています。

ビタミンB12は赤血球を作るのを助け、脳からの情報伝達を受ける神経を正常に保つはたらきをもちます。

ナイアシンはビタミンB群の一種です。エネルギーの代謝に関わる栄養素で、エネルギーの摂取量によって一日あたりの摂取量の目安が決められています。（※1,5,6）

健康な骨を作るのを助ける「カルシウム」

馬肉には、100gあたり11mgのカルシウムが含まれています。カルシウムは人の体内に一番多く含まれるミネラルです。

骨や歯を作り出すのに必要なほか、筋肉の収縮や興奮、出血を抑えるはたらきなどにも関わります。不足すると骨が成長できずにもろくなりやすいため、注意が必要です。同時にビタミンDの不足によって吸収しづらくなることから、ビタミンDも不足しないように一緒に摂りましょう。（※1,7）

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