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うな丼とうな重の違いは何?
うな丼とうな重の一番の違いは、盛り付けられる「器」です。うなぎの蒲焼を丼に盛り付けたものが「うな丼」、重箱に盛り付けたものを「うな重」と呼びます。
うな丼とうな重は歴史にも違いがある
蒲焼は室町時代に誕生した
うなぎの蒲焼は、室町時代から食べられていたと考えられています。1399年に出版された『鈴鹿家記(すずかかき)』では、「昔は鰻を長きまま丸で串にさして塩を付け焼きたるなり、その形川辺などの生たる蒲の花の形によく似たる故にかばやきと云いしなり」と記されています。
つまり、筒切りにしたうなぎの塩焼きが、水中に根を張る蒲(がま)の茶色い穂に似ていることから蒲焼と呼ばれるようになったということ。
また、別の説では焼いたときの「かんばしい香り」が転じて「蒲焼き」になったとも言われています。
つまり、筒切りにしたうなぎの塩焼きが、水中に根を張る蒲(がま)の茶色い穂に似ていることから蒲焼と呼ばれるようになったということ。
また、別の説では焼いたときの「かんばしい香り」が転じて「蒲焼き」になったとも言われています。
うな丼は偶然誕生した
うな丼が誕生したのは、江戸時代後期とされています。誕生の由来は諸説あるものの、偶然生まれたという説が有力。
現在の茨城県龍ケ崎市で、渡し船を待っていた客がうなぎの蒲焼とごはんを頼んだところ、船が出発する時間になってしまいました。そこで丼に蒲焼をのせて皿を蓋代わりにしたまま出発したところ、船が到着する頃にはちょうどよく蒸されておいしかったそうです。
その話を聞いた近隣の茶屋が、同じような料理を提供するようになり広まったといわれています。
現在の茨城県龍ケ崎市で、渡し船を待っていた客がうなぎの蒲焼とごはんを頼んだところ、船が出発する時間になってしまいました。そこで丼に蒲焼をのせて皿を蓋代わりにしたまま出発したところ、船が到着する頃にはちょうどよく蒸されておいしかったそうです。
その話を聞いた近隣の茶屋が、同じような料理を提供するようになり広まったといわれています。
うな重の重箱は高級感を表すため
前述のうな丼の誕生に縁があるとされていた客は、江戸の芝居小屋に資金提供をおこなっていた人物でした。当時、芝居小屋での食事は重箱に入って提供されていたため、自身の芝居小屋でうな丼を重箱に盛り付けるスタイルを考案。
蓋が付いていることで冷めにくく、漆塗りの重箱に盛り付けることで見た目がよくなりました。当時から高級だったうなぎの魅力をより効果的に表すことができたことから、江戸を中心にうな重が知られるようになったといわれています。
蓋が付いていることで冷めにくく、漆塗りの重箱に盛り付けることで見た目がよくなりました。当時から高級だったうなぎの魅力をより効果的に表すことができたことから、江戸を中心にうな重が知られるようになったといわれています。
うな丼とうな重の値段の違いは?
うな丼とうな重の値段の違いは、うなぎの部位。一般的に、うな丼のほうが値段が安いです。その理由は、うな丼にはうなぎの頭や尾が使われることが多い傾向にあるから。一方、うな重は重箱が丼にくらべて大きいため、身が厚くて太い胴の部分が使われます。胴は肉厚で味が良いことから、値段が高いです。
なお、お店によってはうな丼でもうな重と同じぐらいのボリュームのうなぎを使うこともあります。メニューや内容を確認してから注文するのがおすすめです。
なお、お店によってはうな丼でもうな重と同じぐらいのボリュームのうなぎを使うこともあります。メニューや内容を確認してから注文するのがおすすめです。
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