ライター : とも

子育てフードライター

うな丼とうな重の違いは何?

うな丼とうな重の一番の違いは、盛り付けられる「器」です。うなぎの蒲焼を丼に盛り付けたものが「うな丼」、重箱に盛り付けたものを「うな重」と呼びます。

そんなうな丼とうな重ですが、値段や歴史にも違いがあるんです!本記事では両者の違いに加えて、「うな重とひつまぶしの違い」も見ていきますよ。

うな丼とうな重の値段の違いは?

うな重よりもうな丼のほうが安い!理由は「使用部位」や「量」

うな丼とうな重の値段の違いは、うなぎの部位。一般的に、うな丼のほうが値段が安いです。その理由は、うな丼にはうなぎの頭や尾が使われることが多い傾向にあるから。

一方、うな重は重箱が丼にくらべて大きいため、身が厚くて太い胴の部分が使われます。胴は肉厚で味が良いことから、値段が高いです。シンプルにごはん・うなぎの量が多くなるので、うな重のほうが値段が張るという面もあります。

なお、お店によってはうな丼でもうな重と同じぐらいのボリュームのうなぎを使うこともありますよ。メニューや内容を確認してから注文するのがおすすめです。

松竹梅や上・特上の違いは?

お店によっては値段が松・竹・梅や上・特上などに分かれていることがありますよね。メニューを見ただけでは違いが分かりにくいことも。

一般的には、丼と重箱と同じくうなぎの量と部位が違います。松・竹・梅のなかでは松が一番高級。うなぎの量が多く、うなぎとごはんが交互に重なっているものがありますよ。また、松や特上では頭から尾まで一尾分を贅沢にのせることもあります。

なお、基本的にうなぎの質に違いはありません。迷ったら、おなかの空き具合にあわせて選ぶのもひとつの方法です。

うな丼とうな重は歴史にも違いがある

蒲焼は室町時代に誕生した

うなぎの蒲焼は、室町時代から食べられていたと考えられています。1399年に出版された『鈴鹿家記(すずかかき)』では、「昔は鰻を長きまま丸で串にさして塩を付け焼きたるなり、その形川辺などの生たる蒲の花の形によく似たる故にかばやきと云いしなり」と記されています。

つまり、筒切りにしたうなぎの塩焼きが、水中に根を張る蒲(がま)の茶色い穂に似ていることから蒲焼と呼ばれるようになったということ。

また、別の説では焼いたときの「かんばしい香り」が転じて「蒲焼き」になったとも言われています。
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