ライター : IsFoodHealthLABO

丑の日にうなぎはなぜ?知っておきたい「うなぎ」の基礎知識

「土用の丑(うし)の日」にうなぎを食べるという人は多いかもしれません。でも一体なぜうなぎを食べるのでしょう?諸説あるようですが有力と言われている説をご紹介します。

江戸時代、商売がうまく行かないうなぎ屋が平賀源内に相談をもちかけたところ「丑の日に『う』がつくものを食べると夏負けしない」という言い伝えをもとに『本日、丑の日』と書いて店先に貼ることをすすめました。

それが大当たり!それからほかのうなぎ屋もまねるようになり、丑の日にうなぎを食べる風習が定着したと言われています。

どうやら「夏負けしない=精がつく」ことをうたい文句にした商売的要素が強かったようです。

うなぎに含まれる栄養や効果効能は?

ビタミンA

うなぎの蒲焼き1串(100gあたり)には、2,250μgものビタミンAが含まれています。

ビタミンAは、皮膚や粘膜、目の健康を維持するために不可欠なビタミン。抵抗力を高めるはたらきもあります。ビタミンAの一日あたりの推奨量は、18〜29歳 男性が850μg、女性が650μg、30〜49歳 男性が900μg、女性が700μgです

このように、うなぎには一日に必要なビタミンAの2倍以上の量が含まれています。しかしながらビタミンAには過剰症のリスクもあります。通常の食事では過剰になるリスクはないと言われていますが、毎日うなぎを食べるのは避けたほうがいいでしょう。(※1,2)

ビタミンB群

ビタミンB群のなかでも、うなぎにはビタミンB1とビタミンB2が豊富に含まれています。うなぎの蒲焼き1串(100gあたり)に含まれるビタミンB1は0.75g、ビタミンB2は0.74g。

ビタミンB1は、ブドウ糖の代謝に関わりエネルギーを産生するために必要な大切な栄養素。糖質を多く摂る、または体を動かす仕事をしているという人は、エネルギーの産生が盛んなため、より多くのビタミンB1を必要です。不足しないように注意が必要してくださいね。

ビタミンB2は皮膚や粘膜の機能を正常に保つことに関わっています。不足すると口内炎、口角炎、舌炎、角膜炎などを起こします。また、成長に関わるビタミンで、活動量の多い子どもは不足しないように注意する必要があります。(※1,3,4)

DHA・EPA

うなぎの蒲焼き1串(100gあたり)に含まれるDHAは1,950mg、EPAは1,125mg。

DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、人間が体内で作ることができない、不飽和脂肪酸と呼ばれる栄養素です。

DHAには脂肪燃焼を促進したり、脳神経のはたらきをスムーズにしたりする作用があります。EPAは血液や血管の健康を維持する、生活習慣病の対策につながるなど、さまざまな作用があります。

一日のうち30歳~49歳の男性で2.0g 、女性で1.6g(授乳婦は1.8g)の、目安量が設定されています。うなぎのほかさばにも多く含まれているので、日々の食卓に取り入れてみてください。(※1,2,5,6)

※DAH、EPA単体での目安量は設定されていません。目安量はDHA、EPA、DPA、α-リノレン酸などのn-3系脂肪酸を合わせた数値を示しています。

うなぎのカロリーはどのくらい?

うなぎの蒲焼き1串(100gあたり)のエネルギー量(カロリー)は428kcalです。また、糖質は4.7g、コレステロールは345mg。

脂質が豊富な魚のため、糖質は少ないですがカロリーは高めです。うな重やひつまぶしになど、ごはんと合わせるとその分エネルギー量(カロリー)や糖質量が増えるので、ダイエット中や糖質制限中の方は注意しましょう。(※1,2)
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